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	<title>徳島県で体験した怖い話（実話） | 怖い話（実話）｜恐虫リリー</title>
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	<description>怖い話（実話）｜恐虫リリー kowamushi-lily.com 『恐虫リリー』では怖い話（実話）の配信を行っております。心霊・都市伝説・怪談・人間・不思議・心霊スポット等、投稿頂いた実話体験談をご紹介しています。</description>
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	<title>徳島県で体験した怖い話（実話） | 怖い話（実話）｜恐虫リリー</title>
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		<title>【怖い話｜実話】短編「お泊り会」不思議怪談（徳島県）</title>
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		<dc:creator><![CDATA[恐虫リリー]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 14 Dec 2021 02:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[不思議]]></category>
		<category><![CDATA[夢]]></category>
		<category><![CDATA[音・声]]></category>
		<category><![CDATA[徳島県]]></category>
		<category><![CDATA[短編]]></category>
		<category><![CDATA[田舎・村・集落]]></category>
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					<description><![CDATA[投稿者：M さん（30代/女性/会社員）体験場所：徳島県Ｔ市 友人宅 これは、徳島県Ｔ市に住む従姉妹のＳ子が、中学生時代に体験した話です。 ある日、Ｓ子と仲のいい友人Ａ子が週末に自分の家でお泊まり会をしようと提案してきた [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div id="kowam-2196278708" class="kowam- kowam-entity-placement" style="height: 200px;" role="region" aria-label="広告"><script async src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js?client=ca-pub-6488115642226603"
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<div class="blank-box sticky">投稿者：M さん（30代/女性/会社員）<br />体験場所：徳島県Ｔ市 友人宅</div>


<p class="wp-block-paragraph">これは、徳島県Ｔ市に住む従姉妹のＳ子が、中学生時代に体験した話です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ある日、Ｓ子と仲のいい友人Ａ子が週末に自分の家でお泊まり会をしようと提案してきたそうです。というのも、その日はＡ子の両親が泊まりがけで親戚の家に出かけるらしく、Ａ子は一人で留守番することになったとのこと。</p>



<p class="wp-block-paragraph">Ｓ子はもちろん、他の友人2人も喜んで賛成し、その夜、4人はそれぞれお菓子やジュースなどを用意してＡ子の家に集まりました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">夕飯には宅配ピザを取り、あとは映画を見たり恋バナしたりと楽しい時間を過ごしたそうです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">夜も更けた頃、Ｓ子たちは順番にお風呂に入ることになりました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">当時、Ｓ子たちの住む地域はかなりの田舎で、古い家も多く、中でもＡ子の家はその一帯でも特に古い日本家屋で、少し変わった造りをしていたそうです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">例えば母屋の隣には『離れ』のような小さな建物があり、二つの建物は板張りの廊下で繋がっているような造りだったそうです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">お風呂場は、その離れの方にありました。<br>つまり入浴するためには、一度母家から出て、板張りの廊下を渡って離れまで行かなければなりません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">それがちょっと面倒だったこともあって、Ｓ子たちは誰も率先してはお風呂に入りたがらず、仕方なくジャンケンで順番を決めることになりました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">1番に負けたのはＳ子でした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">Ａ子に説明された通り離れにあるお風呂場に一人で向かいました。深夜に、一人で真っ暗な渡り廊下をギシギシ歩いているのは、それだけで不気味でした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">離れに着くと、木戸を開けて脱衣所に入り、その奥にある磨りガラスのドアを開けて浴室を覗くと、やはりというか、お風呂もかなり古い造りでした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">（ちょっと嫌だな～、早く済ませてさっさと出よう）<br>Ｓ子はそう思うと、急いで服を脱いで浴室に入りました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">身体を洗っていると、外の渡り廊下を誰かがパタパタと歩いてくる音が聞こえました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">（あれ？誰だろう？）<br>と思っていると、脱衣所の木戸がガラッと開いたのが分かりました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">すると浴室ドアの磨りガラス越しに、<br>「こんばんはー」<br>という声が聞こえてきたのです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">それはＡ子や他の友人たちの声ではありませんでした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">女の人の声でしたが、中年の大人の声にも小学生の子供の声にも聞こえる、不思議な声だったそうです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">Ｓ子はＡ子の家族が急に帰ってきたのだと思い、<br>「こんばんは、お邪魔してます」<br>と慌てて返事をしました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">しかし、外にいる誰かはＳ子の挨拶には反応せず、シーンと奇妙な間が流れました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">Ｓ子が困惑していると、ふいに外の女の人が、<br>「ふふふふっ」<br>と笑うのが聞こえました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">その笑い声は楽しそうな音感にも関わらず、感情が希薄というか、人間じゃない何かと思うほど無機質な感じで、Ｓ子は本能的にゾッと悪寒が走りました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">磨りガラスの向こうには、背の高い人影がゆらゆらと揺れているのがぼんやりと見えます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">Ｓ子が動けずに固まっていると、外の声は「ふふっ」「ふふふっ」「こんばんはー」「ふふっ」とまるで機械のように繰り返し、磨りガラスの前を行ったり来たりし始めました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ドア一枚挟んだ向こうの得体の知れない存在に恐怖を覚え、Ｓ子は息をするのも忘れ、ジッと動けずにいたそうです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">すると、先程とは違う足音がパタパタと聞こえてきたかと思うと、「大丈夫？遅いけど何かあった？」というＡ子の声が聞こえてきました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「Ａ子ちゃん……？」と、Ｓ子が今にも泣きそうに返事をすると、そのあまりに怯えた声にＡ子も驚いたのか、浴室のドアを開けて「どうしたの？！」と慌てて顔を覗かせました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">Ａ子は1時間以上経っても戻らないＳ子が心配になって様子を見に来たのだと言います。<br>そんなに時間が経っていたことにＳ子は驚きながらも、今あったことをＡ子に話しました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「え？なにそれ？家の人は誰も帰ってないよ？それに家に女の人なんて私かお母さんしかいないよ～」<br>とＡ子もかなり気味悪く思ったようで、二人は怯えながら慌てて風呂場を後にしました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">部屋に戻ってからみんなにこの話をすると、他の友人たちも怖がって、その日はもうお風呂に入らずに寝ることになったそうです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">しかし、いざ寝ようとしても、Ｓ子は先程のことが思い出されてなかなか寝付けませんでした。ウトウトしては怖い夢を見てハッと起きる、そんなことを何度も繰り返していました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">眠れないまま深夜の2時を過ぎた頃、Ｓ子はまた怖い夢を見たそうです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">夢の中でＳ子はＡ子の家を上空から眺めていたそうです。<br>夜なのか、辺りは真っ暗でした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ふと見ると、お風呂場がある離れのそばを、白い人影がゆらゆらと動いているのに気が付きました。<br>人影は離れの入り口や窓から中を覗き込むような仕草をすると、ぐるぐると建物の外や中を回っています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「あれはきっと、さっきお風呂場で聞こえた声の主だ…」<br>Ｓ子はそう直感したそうです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">その白い人影はゆらゆらと揺れながら少しずつ離れから移動を始め、母屋へつながる板張りの廊下にスーッと滑るように入ったかと思うと、そのまま母屋の中へ流れて行きました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">するとＳ子の視点も切り替わり、今度は母屋の中をゆらゆら移動する白い人影を、少し後方の上から眺める形になったそうです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">白い人影はそのまま母屋の中をゆっくりと進み、やがてＳ子たちのいる二階へと向かって行きました。ヤバいと思いましたが、夢の中のＳ子は視点でしか存在せず、どうすることも出来ません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">白い人影はゆっくりゆっくりと、次第に自分たちのいるＡ子の部屋に近づいて行きます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">（うわ、もう来る、どうしよう、ドアの前まで来る、来る・・・）</p>



<p class="wp-block-paragraph">──と思った時、突然Ｓ子は夢から目が覚めました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ハッと目を開けて、よかった、夢だった……<br>と思った次の瞬間、</p>



<p class="wp-block-paragraph">『ギシッ』</p>



<p class="wp-block-paragraph">っと、部屋の前の廊下が鳴りました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ドキッとして、Ｓ子はゆっくりとドアの方に目を向けました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">目の前には3人の友人が寝ているのが見えます。<br>家には他に誰もいないはず。</p>



<p class="wp-block-paragraph">（気のせいだ…大丈夫…大丈夫…）</p>



<p class="wp-block-paragraph">Ｓ子はそう自分に言い聞かせながら、あまりの緊張でゴクリと喉が鳴った時、ふいにドアの向こうから、</p>



<p class="wp-block-paragraph">「ふふふっ」</p>



<p class="wp-block-paragraph">女の笑い声が聞こえました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">次の瞬間、Ｓ子は急に金縛りに遭ったように身動き出来なくなりました。<br>バクバクと鳴る自分の心音だけがやけにうるさく聞こえる中、Ｓ子はとにかく必死に息を潜めてジッとしていました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">どのくらい時間が経ったのか、やがて窓の外から鳥の声が聞こえてきました。それで朝が来たことを悟ると、いつの間にか体も動くようになっていて、廊下の気配も無くなっていたそうです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">後から目を覚ました三人に昨晩の体験を話すと、みんな大騒ぎになり、Ａ子に至っては「怖すぎる！引っ越したい！！」と半泣き状態だったと言います。</p>



<p class="wp-block-paragraph">後日、Ａ子は両親にＳ子の体験を話したそうですが、「気のせいだろう」と端から信じてもらえず、そんな現象が起きた原因や家の曰くなどについても、そもそも何もないからなのか、特に聞き出せなかったそうです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">その後、Ａ子の家で同じような現象が起こることはなかったそうです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「その白い人影って一体何だったんだろうね？」</p>



<p class="wp-block-paragraph">私は話を聞きながら、不思議に思ってＳ子に聞くと、</p>



<p class="wp-block-paragraph">「子供たちだけの夜に現れるお化けみたいなやつだったのかな～」</p>



<p class="wp-block-paragraph">と、Ｓ子も自分の昔の体験談を話しながら首をひねっていました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">Ｓ子は今でもＡ子と仲がいいそうです。<br>ですが、Ａ子の家に遊びに行くことは、それ以来、二度となかったそうです。</p>
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		<title>【怖い話｜実話】短編「近道」不思議怪談（徳島県・香川県）</title>
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		<dc:creator><![CDATA[恐虫リリー]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 10 Sep 2021 00:05:04 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[不思議]]></category>
		<category><![CDATA[道路]]></category>
		<category><![CDATA[短編]]></category>
		<category><![CDATA[山]]></category>
		<category><![CDATA[車・バイク]]></category>
		<category><![CDATA[香川県]]></category>
		<category><![CDATA[徳島県]]></category>
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					<description><![CDATA[投稿者：nitaku さん（20代/女性/学生）体験場所：徳島県と香川県の県境 国道11号線に出る山道 これは兄と一緒に体験した話です。 その日、私と兄は香川県高松市の自宅から車に乗って徳島に出掛けました。 二人とも見た [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div id="kowam-2196278708" class="kowam- kowam-entity-placement" style="height: 200px;" role="region" aria-label="広告"><script async src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js?client=ca-pub-6488115642226603"
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<div class="blank-box sticky">投稿者：nitaku さん（20代/女性/学生）<br />体験場所：徳島県と香川県の県境 国道11号線に出る山道</div>


<p class="wp-block-paragraph">これは兄と一緒に体験した話です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">その日、私と兄は香川県高松市の自宅から車に乗って徳島に出掛けました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">二人とも見たかった映画が徳島市内の映画館でしか上映されていなかった為です。<br>上映時間は1日1本、ナイターでの上映でした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">映画を見終わった後、徳島市内のお店で夕食をとってから帰路に付いたため、帰りの車に乗り込んだのは夜の11時を過ぎた頃でした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">兄の車で来ていたので、運転はもちろん兄。<br>私は助手席に乗りました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">徳島市内から自宅のある高松市までは大体車で2時間くらいの道のりです。<br>慣れない道なのでカーナビをセットしてから走り出しました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">深夜の帰り道でしたが、先ほどの映画や食事の話をしたりして、私たちは夜のドライブを楽しんでいました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">徳島県と香川県の県境をまたぐ辺りで、カーナビに案内が入りました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ナビに案内されたのは、山側へ入る道でした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">この辺りを通ったことがある人なら分かると思いますが、香川と徳島の県境辺りでは、海側に国道11号線が走っていて、交通量もそこそこあり、街灯もあって明かるく見通しの良い大きな道です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">当然その国道11号線をひた走り高松まで帰るものと思っていたのですが、どういう訳かカーナビに案内されたのは、左手に見える細くて寂しい山道でした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">兄も私も少し迷いましたが、二人ともその辺りの道に明るくないこともあって、きっと近道なのだろうとカーナビ任せにハンドルを切って山道の方へと入って行ったのです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">その先をしばらく走ると、やはり建物どころか明かりもないような細い山道が延々と続いています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「ねぇ、ちょっとおかしくない？」</p>



<p class="wp-block-paragraph">と、私は心配になり兄に声を掛けると、</p>



<p class="wp-block-paragraph">「ナビが言ってるんだし、大丈夫だよ…」</p>



<p class="wp-block-paragraph">と、兄も少し不安そうな表情で答えます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">車はどんどん山を登っていきます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">車内から見えるのは車のヘッドライトに照らされた前方の道の一部と、車を挟み込むように両脇に黒々とそびえ立つ雑木林だけ。</p>



<p class="wp-block-paragraph">山道を登っているせいでエンジン音も呻りを上げて、それが余計に私の恐怖心を煽りました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「ねぇ、やっぱり怖いし、今からでもＵターンせん？時間かかるけどそうせん？」</p>



<p class="wp-block-paragraph">と、私は再度兄に言いました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">しかし兄は必死にハンドルを握ったまま返事をしません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「ねぇ…」</p>



<p class="wp-block-paragraph">と、もう一度声を掛けようとした時、兄は深々と深呼吸をしてこう言ったんです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「後ろ、見るなよ。変なのがおる。」</p>



<p class="wp-block-paragraph">背筋が凍り付きました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">（え？変なの？何？それってどういう事？）</p>



<p class="wp-block-paragraph">私は兄の言葉に返事も出来ず固まってしまいました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">一瞬、兄が私をからかっているのかと思ったのですが、運転する兄の一層強張った表情を見て思い直しました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">（違う…本当だ。本当に後ろに何かいる）</p>



<p class="wp-block-paragraph">その何かを引き離そうと、暗く入り組んだ山道にも関わらず、兄が出来るだけスピードを上げようとしていることが助手席からでも分かります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">危ないとは思いましたが声を出すことも出来ず、それにハンドルを握り青白くなった兄の顔を見ると、それどころではないことが伺えます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">（早く大通りに出てほしい。早く家に帰りたい。怖い。）</p>



<p class="wp-block-paragraph">恐怖の余り目を瞑っていた私は、ただただそれだけを願っていました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">助手席の私でもそんな風だったのだから、ハンドルを握る兄の恐怖はどれ程だったのか…と、今なら冷静に考えられるのですが…</p>



<p class="wp-block-paragraph">「大通りに出たぞ。もう付いてきてないから大丈夫やと思う。」</p>



<p class="wp-block-paragraph">しばらく荒っぽい運転が続いた後、兄の言葉が聞こえ私はハッと目を開けました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">目の前には海側の大通り、国道11号線が広がっていました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">その光景を目にして、心の底から安堵したのを今でも覚えています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「…兄ちゃん。車の後ろに何がおったん？めちゃくちゃ怖かったんやけど…ねぇ？」</p>



<p class="wp-block-paragraph">止まっていた呼吸を取り戻しながら、私はゆっくりと兄に聞いてみました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">すると兄は、さっきみたいに再び大きく深呼吸をした後、こんな風に話してくれました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そもそも、カーナビに従って国道を左折し山道に入ったその時から、後ろから1台の車が付いて来ていたらしいのです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">その車はなぜかヘッドライトを点けていなかったと兄は言います。</p>



<p class="wp-block-paragraph">（こんな夜中の山道で、危ないな…）</p>



<p class="wp-block-paragraph">と兄は思ったそうなのですが、この山道を利用する他の車があることに少なからず安心もしたそうです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">とはいえ、ヘッドライトを点けない車に後ろに付かれるのも気持ち悪く思ったのですが、そこは細い山道。追い抜かせて先に行かせることも出来ないし、さてどうしたものかと思案しながらチラッとバックミラーを見た時でした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">兄はその奇妙な光景に息を飲んだと言います。</p>



<p class="wp-block-paragraph">後ろにいたのはヘッドライトも点けずに暗い山道を走る車。</p>



<p class="wp-block-paragraph">それなのに、そのドライバーの顔がなぜかハッキリと見えたそうなのです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">しかもその顔は、笑っていたと…</p>



<p class="wp-block-paragraph">それは決して楽しくて笑っている感じではなく、気持ちの悪いニタニタした嫌らしいものだったと、眉間に皺を寄せて兄は話します。</p>



<p class="wp-block-paragraph">その瞬間、暗い山道にも関わらず、兄は車の速度を早めたそうです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">怯える私を横目に夢中でハンドルを切っていると、いつの間にか後ろの車は消えていたそうです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">それは速度を上げて引き離した結果なのか、それとも文字通り『消えた』のか…それは分からないと兄は言っていました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">その後、私たちは無事に家に帰り着きました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ただ、しばらく私も兄もその日のことが忘れられず、漠然とした不安を抱えていた為、後日、念のため実家の菩提寺であるお寺に行き、お祓いをお願いしました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">2ちゃんのオカルト話みたいに、お寺の住職さんからとんでもない因縁話を聞かされることはありませんでしたが、帰る頃にはなんだかスッキリしていたのを思い出します。</p>



<p class="wp-block-paragraph">今のところ私も兄も、ケガや病気もせず元気に過ごしております。</p>



<p class="wp-block-paragraph">以上が私が体験した怖い話です。</p>
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		<title>【怖い話｜実話】短編「人形を抱く女の子」不思議怪談（徳島県）</title>
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		<dc:creator><![CDATA[恐虫リリー]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 05 Jul 2021 23:59:31 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[不思議]]></category>
		<category><![CDATA[徳島県]]></category>
		<category><![CDATA[子供]]></category>
		<category><![CDATA[短編]]></category>
		<category><![CDATA[人形・ぬいぐるみ]]></category>
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					<description><![CDATA[投稿者：ハシミズ さん（30代/女性/医療事務）体験場所：徳島県徳島市の親戚宅 あれはまだ私が小学生の頃だったでしょうか。 夏休みだったか冬休みだったか、学校が長い休みの時でした。その日、祖母が叔父の家に用があるというこ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div id="kowam-2196278708" class="kowam- kowam-entity-placement" style="height: 200px;" role="region" aria-label="広告"><script async src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js?client=ca-pub-6488115642226603"
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<div class="blank-box sticky">投稿者：ハシミズ さん（30代/女性/医療事務）<br />体験場所：徳島県徳島市の親戚宅</div>


<p class="wp-block-paragraph">あれはまだ私が小学生の頃だったでしょうか。</p>



<p class="wp-block-paragraph">夏休みだったか冬休みだったか、学校が長い休みの時でした。その日、祖母が叔父の家に用があるということで、祖母は私を連れて、高知から徳島に住む叔父の家を訪ねたんです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">叔父の家は何の変哲もないこじんまりとした民家でした。新しくもないけど古すぎもしない、小さな庭のある普通の家でした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">祖母と一緒に客間に通され、私にはオレンジジュースを出してくれて、それを飲みながらきょろきょろと辺りを見て落ち着きなくしていました。<br>祖母と叔父夫婦は机を囲んで話をしていました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">私が落ち着かない原因は、好奇心で叔父の家を探検したくてうずうずしていたのもそうなのですが、それだけが理由ではありませんでした。叔父夫婦の後ろに隠れるようにして座っている、私と同い年くらいの女の子が気になっていたのです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">髪の毛はふわっふわのロングで、ワンピースを着たフランス人形みたいに綺麗な女の子なのですが、俯いたまま全然しゃべらない子でした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">その子のことが気になるのだけど、もともと少し人見知りだった私は、大人たちが誰もその子にしゃべりかけないので話す切欠が見つけられず、しばらくモジモジしていました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そんな風に私も恥ずかしがって俯いていたからでしょうか、その子の顔はあまり思い出せないのですが、その子が持っている人形だけはしっかり覚えています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">それは、市松人形みたいな小綺麗な日本人形でした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">フランス人形みたいに綺麗な女の子が、日本の市松人形を大事そうに抱えている姿は、子供ながらに少し違和感を感じました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">その後もその女の子と話せないまま、しばらく祖母たちの会話を聞いていましたが、やはりつまらなくなって、私は一人でプラプラと庭に出て、庭の石の上でけんけんぱをして遊んでいました。でも、やっぱり一人は寂しくて、あの子が外に出て来てくれたらな、なんてちょっと期待していたところもあったんです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">私は人見知りでしたから、普段は初めて会った子と直ぐに仲良くなりたいなんて思うことはありませんでした。けれどその時はすごくその子のことが気になっていました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">客間の窓のカーテンは開いていて、庭からも部屋の様子が見えたので、私はチラチラその子のことを見ていたのですが、その子はこちらをチラリとも見てくれず、人形を大事そうに抱えたまま、ずっと同じ場所に座っていました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">結局その子とは一言も話せないまま、1～2時間くらいして祖母に「帰るよ」と言われ、徳島の叔父の家を後にしたんです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">それから数年が経った頃。<br>徳島の叔父に招かれて、私は再び祖母と母と一緒に叔父の家を訪ねる機会がありました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">その道中、なんとなく懐かしくなって、私はあの日の記憶を母と祖母に話しました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">同い年くらいの女の子がいたのに人見知りして話せなかったこと。一緒に遊びたいと思いながら一人で庭で遊んでいたこと。仲良くなれなくて寂しかったこと。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そんな当時の記憶を懐かしく話していると、そんな私の様子を変な目で見ていた祖母がこう言ったのです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「子供なんておらなんだ」</p>



<p class="wp-block-paragraph">あの日、叔父の家を訪ねた時、そこにいたのは祖母と私、それと叔父夫婦の4人だけだったと言うのです。<br>そんなわけはありません。あんなに綺麗で人目を引く自分の孫のことを忘れてしまうなんて、私は祖母がぼけ始めたのかもしれないと心から心配になりました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">私の記憶に間違いなどあるわけなく、あの女の子が今どんな風になっているのか気になり、ワクワクしたまま叔父の家に到着しました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">以前と同じ客間に通され、お茶を出してもらったところで、私はさっそく先ほどの祖母の記憶違いを笑いながら叔父に話すと、</p>



<p class="wp-block-paragraph">「それで、あの子はどこにいるんですか？」</p>



<p class="wp-block-paragraph">と聞きました。<br>すると叔父と叔母は少し眉を潜ませて、</p>



<p class="wp-block-paragraph">「あはは、気味悪いこと言わんといて」</p>



<p class="wp-block-paragraph">と、引き攣った笑顔で言うのです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">叔父夫婦は子供に恵まれなかったらしく、ずっと夫婦2人暮らしなのだそうです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そんなはずはないと、あの日、髪がふわふわして人形を抱いている女の子がここにいたはずと話しても、叔父夫婦は全然相手にしくれず、むしろ怪訝な目で私を見ています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">てっきり記憶違いは祖母なんだとばっかり思っていたのですが、どうやら私の記憶が違っていたようなのです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">狐につままれたような気持ちのまま、時間だけが過ぎ、気付くと母も祖母もそろそろ帰ろうかと立ち上がっていました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">私もその後に続き叔父の家を出ようとした時でした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">玄関に見覚えのある人形が飾られているのに気が付いて、ギョッとして立ち止まりました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「あ、あのときの人形…」</p>



<p class="wp-block-paragraph">それは、あの女の子が大事そうに抱いていた市松人形でした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「じゃあ…やっぱりあの日見た女の子は…」</p>



<p class="wp-block-paragraph">そう思った時、その隣に飾られている人形を見て私は唖然としました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そこには、見覚えのあるフランス人形が飾られていたんです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">フワッフワのロングの髪の毛にワンピース。</p>



<p class="wp-block-paragraph">それは正に、あの日見た女の子そのものでした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">（なぜ…あの子がここに…？）</p>



<p class="wp-block-paragraph">放心するように人形を見つめている私を他所に、祖母と母は叔父に別れの挨拶を済ませ、私は二人に手を引かれ叔父の家を出ました。<br>叔父夫婦はそんな私の様子を、最後まで怪訝そうな目で見ていました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">あの日の私はどんな記憶違いを起こしたのでしょう？<br>でも叔父夫婦の後ろに隠れるように座っていたあの女の子の記憶は間違いなく私の中にあるのです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">それは玄関にあった二体の人形を見た私が記憶違いを起こしただけだったのか…</p>



<p class="wp-block-paragraph">それとも、あの日だけ人形が子供の姿を借りて私の前に現われたのか…</p>



<p class="wp-block-paragraph">今も記憶の整理が出来ずにモヤモヤしたままです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ただ、一つ思ったことがあるんです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">人形は長く置いておくと魂が宿るなんていいます。<br>あの日、もし私があの子にしゃべりかけていたら一体どうなっていたのか…そう思うと、少し薄ら寒くも感じます。</p>
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