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	<title>富山県で体験した怖い話（実話） | 怖い話（実話）｜恐虫リリー</title>
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	<description>怖い話（実話）｜恐虫リリー kowamushi-lily.com 『恐虫リリー』では怖い話（実話）の配信を行っております。心霊・都市伝説・怪談・人間・不思議・心霊スポット等、投稿頂いた実話体験談をご紹介しています。</description>
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	<title>富山県で体験した怖い話（実話） | 怖い話（実話）｜恐虫リリー</title>
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		<title>【怖い話｜実話】短編「…後ろの人、知り合い？」不思議怪談（富山県）</title>
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		<dc:creator><![CDATA[恐虫リリー]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 27 Feb 2026 02:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[不思議]]></category>
		<category><![CDATA[富山県]]></category>
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					<description><![CDATA[投稿者：呉羽 さん（30代/男性/システムエンジニア）体験場所：富山県富山市呉羽山の展望台近くの旧道と呉羽トンネル周辺 あれは数年前、夏の終わりの頃のことです。 当時、僕は富山市の中心部にある会社で働いていました。ときど [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div id="kowam-2701524712" class="kowam- kowam-entity-placement" style="height: 200px;"><script async src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js?client=ca-pub-6488115642226603"
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<div class="blank-box sticky">投稿者：呉羽 さん（30代/男性/システムエンジニア）<br />体験場所：富山県富山市呉羽山の展望台近くの旧道と呉羽トンネル周辺</div>


<p>あれは数年前、夏の終わりの頃のことです。</p>



<p>当時、僕は富山市の中心部にある会社で働いていました。<br>ときどき残業で遅くなる日があって、そんな夜は同じ部署のＡ先輩も残っていたら、車で家まで送るのが習慣になっていました。</p>



<p>その日も残業で遅くなり、会社を出る頃には23時を回っていました。<br>Ａ先輩を助手席に乗せ、富山駅西側にある先輩のアパートへ向かう途中、たまには夜景でも見て帰ろうかと、軽いノリで呉羽山の展望台へ寄ることになりました。</p>



<p>展望台に着くと、平日の深夜ということもあってか、他に人は全くいませんでした。静かな展望台で富山平野の夜景を眼下に、10分ほど涼しい風に当たりながら雑談して、私たちは帰路につきました。</p>



<p>帰りは旧道を下って呉羽トンネル方面へ向かうことにしました。この旧道、昼はなんてことのない山道ですが、夜は一気に表情が変わります。街灯の届かない斜面や古いガードレール、カーブミラーがぽつんと浮いて見えるのが気味悪く、正直あまり好きではありません。</p>



<p>問題の場所は、旧道からトンネル手前に出る広めのカーブでした。<br>そこに差し掛かった時、助手席の先輩が急に黙り込み、シートベルトをぎゅっと握りしめました。</p>



<p>「どうしました？」</p>



<p>そう声をかけると、先輩は窓の外を見たまま小さく言いました。</p>



<p>「……後ろの人、知り合い？」</p>



<p>最初は冗談だと思いました。<br>ルームミラーを覗くと、後部座席のヘッドレストと僕のエコバッグしか映っていません。</p>



<p>「誰もいませんよ」</p>



<p>そう返したのに、先輩は震える声で続けました。</p>



<p>「いや、ずっと座ってるじゃん。下向いてるけど」</p>



<p>冗談にしては顔が真剣すぎる。<br>それにその時、僕自身、振り返ることができませんでした。<br>ジッと見られているような気配を背中に感じ、振り返った瞬間“何か”と目が合う気がしたからです。</p>



<p>でもそんなはずない。ルームミラーには何も映ってないし。仕方なく僕は一度車を停めてスマホを取り出すと、振り返って後部座席をライトで照らしました。</p>



<p>シートの端から端まで、布の質感までくっきりと明るい光が照らしだしますが、やはり誰もいません。</p>



<p>でも、ライトを消した瞬間でした。<br>車内の空気が一段重くなったように感じ、エアコンの冷風が急に生ぬるくなった気がしました。</p>



<p>それから先、車が妙に前へ進まない感覚がありました。アクセルを踏んでも速度が上がりません。それにさっきから同じカーブを何度も走っているような気がします。ナビを見ると、自車のアイコンが同じ場所を行ったり来たりしていて、ハンドルを握る手に嫌な汗が湧いてきます。</p>



<p>「同じ標識。さっきも通りましたよね……？」</p>



<p>急に敬語を使い出したＡ先輩の声は、ほぼ囁きでした。</p>



<p>同じ違和感を覚えていた僕は、「一回停めます」と言って、ハザードスイッチを押しました。その瞬間、ナビ画面が急に真っ暗になって再起動が始まったかと思うと、立ち上がったナビ画面にはトンネル手前の分岐までワープしたかのように自車が戻っていました。</p>



<p>車を路肩に停め、深呼吸してから後部座席を再確認すると、やはり誰もいません。<br>ただ、後ろのドアガラスに、縦にスッと水滴の跡のようなものが付いていました。雨など降っていませんし、いつ付いたものなのか分かりません。触ってみると乾いています。ドアにもたれて額を押し当てたような位置でした。</p>



<p>「降りるの、トンネル抜けてからにしません？」</p>



<p>と、先輩の声は本気でした。<br>その言い方が怖かったので、僕も素直に従い、そのまま呉羽トンネルを抜けて国道に出ました。</p>



<p>トンネルを抜けた瞬間、社内の空気が軽くなったような感覚を今でも覚えています。</p>



<p>「あれ、なんだったんですかね？」</p>



<p>先輩をアパートまで送り届ける途中そう聞くと、</p>



<p>「最初は普通に“誰か乗ってる”と思ってたんですよ、後部座席に。白っぽい服で、前かがみで」<br>「顔、少しだけ見えたけど……なんか、目が合う感じじゃなかったです」</p>



<p>そう言ったあと、先輩は沈黙しました。</p>



<p>後日、地元の友人にこの話をすると、あの辺りでは「ぐるぐると同じ場所を走らされる」という噂が昔からあると聞きました。</p>



<p>ただ僕は幽霊が出たと断言する気はありません。ナビがバグっただけかもしれないし、残業続きで僕も先輩も疲れていたのかもしれません。</p>



<p>それでも──あの夜以来、呉羽山の旧道を夜ひとりで通ることだけは、どうしてもできなくなりました。</p>
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		<title>【怖い話｜実話】長編「恐怖食堂」不思議怪談（富山県）</title>
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		<dc:creator><![CDATA[恐虫リリー]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 03 May 2022 02:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[不思議]]></category>
		<category><![CDATA[店・施設]]></category>
		<category><![CDATA[地縛霊]]></category>
		<category><![CDATA[山]]></category>
		<category><![CDATA[富山県]]></category>
		<category><![CDATA[長編]]></category>
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					<description><![CDATA[投稿者：りゅう さん（30代/男性/会社員）体験場所：富山県富山市の山中 今から１０年ほど前、僕が大学生だった時の話です。 当時、アルバイト程度しかしていなかったのにも関わらず、僕は無理をして車を買いました。 それでその [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div id="kowam-2457898310" class="kowam- kowam-entity-placement" style="height: 200px;"><script async src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js?client=ca-pub-6488115642226603"
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<div class="blank-box sticky">投稿者：りゅう さん（30代/男性/会社員）<br />体験場所：富山県富山市の山中</div>


<p>今から１０年ほど前、僕が大学生だった時の話です。</p>



<p>当時、アルバイト程度しかしていなかったのにも関わらず、僕は無理をして車を買いました。</p>



<p>それでその年の８月のお盆シーズンには車で田舎に帰省しようとしたのですが、無理して買った車が仇となり高速料金すら払うお金もなかったので、仕方なく大学のある大阪から実家の富山まで下道を使って帰省することにしたのです。</p>



<p>朝早く大阪を出て、京都、滋賀と走るに連れて、のどかな田舎道が広がっていきます。<br>琵琶湖や敦賀湾など、海や湖の絶景がものすごく綺麗だったことを今でも鮮明に覚えています。</p>



<p>もちろんその日の内に実家に辿り着くことは出来ず、富山の山中を走っている頃にはすっかり夜も更けてきたので、僕はどこかの駐車場で車中泊をしようと決めたのです。</p>



<p>その前に腹ごしらえと思い、もし出来たらその飯屋の駐車場で一泊させてもらおうと店を探していると、山道の途中、そこそこ大きな駐車場がある定食屋さんを見つけました。</p>



<p>「しめた！」と思い、その駐車場に車を止めて、僕は早速店に入りました。<br>すると、店内は思いのほか薄汚れていて、照明がなぜか電球のみのせいで辺りはひどく暗く、どことなく辛気臭い陰鬱な雰囲気のお店でした。</p>



<p>カウンターの向こう側には白髪まじりの初老の男性がいて、新聞を見ていた目でこちらをチラッと一瞥すると、また直ぐに新聞に目を落としました。</p>



<p>でも、店の雰囲気とは対照的に、僕の期待は逆に高まっていました。<br>こういう雰囲気の店に限って旨い飯を出してくれて、それに不愛想な店主に限って案外優しく、駐車場での車中泊もあっさり許可してくれるのではないかと、そう甘く考えていました。</p>



<p>「こんばんは～～」</p>



<p>と明るく挨拶をして、僕はカウンターテーブルの椅子に腰をかけてハンバーグ定食を注文し、料理が出てくるまでの間、携帯をじっと見つめながらSNSを開いて日記を更新していました。</p>



<p>しばらくすると店主が、</p>



<p>「はい、ハンバーグ・・・」</p>



<p>と、無愛想な感じでハンバーグ定食を運んできました。</p>



<p>早速、箸を持って一口パクっと食べてみると、やっぱり味はすごく美味しい。<br>思った通り、こういう店に限って店主は不愛想に見えても実は親切に決まってるんだ！と、車中泊をさせて欲しいと切り出すタイミングを窺っていました。</p>



<p>すると、店の引き戸がガラガラと建て付けの悪い音を鳴らしたかと思うと、スーツを着たサラリーマン風の男性が店内に入ってきました。</p>



<p>男性はチラッと僕の顔を見ると、店主に向かって、</p>



<p>「ご新規さんは初めてだねぇ～。いつもので。」</p>



<p>と言いながら、僕と3席ほど空けた席に座りました。</p>



<p>「そうだね～」</p>



<p>店主も一言そう答えると、日本酒を持ってきてそのお客さんに出しました。</p>



<p>（おいおい、飲酒運転じゃないのか・・・）</p>



<p>そう思って外を振り返ると、駐車場には僕の車しか止まっていませんでした。</p>



<p>かといって、ここは周囲に民家もない山の中。</p>



<p>（まさか・・・こんな山の中まで歩いてきたのか？？）</p>



<p>そう思ってその男性客を横目で見ていると、再び店の引き戸がガラガラと音を立てました。</p>



<p>次に入ってきたのは、立派な髭を蓄えた老人男性と、足が悪いのか、片足を引きずっているお婆さんの二人組でした。</p>



<p>二人が入り口近くの席に座ると、またすぐに店の扉が開きました。</p>



<p>「え？また？」</p>



<p>予想以上に客が来るので驚いていると、それからもひっきりなしに次々と客が現れます。</p>



<p>どうやったらここまで太るんだ？？ってくらい、ずんぐりした３０代くらいの大柄な男性。<br>ものすごく綺麗なロングヘアーを掻き上げながら入ってきたパンツスーツ姿の女性は歳も若そう。<br>他にも続々とお客さんが来店し、気付くと店内はすっかりほぼ満員となっていました。</p>



<p>お客さん同士それぞれ仲が良いのか、みんな和気あいあいと会話が弾んでいて、僕一人、すっかりアウェイ感に飲まれてしまい、車中泊の話も店主に切り出せないまま無言で水を飲んでいました。</p>



<p>それから少し経った頃、僕はおかしなことに気が付いたのです。</p>



<p>これだけの数のお客さんが、こんな山の中の店に来ているのにも関わらず、相変わらず外の駐車場には僕の車以外には車もバイクも止まっていないのです。</p>



<p>仮にみんな歩き客だとしても、山はかなりの急斜面ですし、歩いてくるにはそれなりの格好になると思うのですが、お客さんは全員、登山靴どころか革靴やスニーカー 、サンダルまでいる始末です。</p>



<p>なんかおかしいな～と思って店内を見回していると、もう一つおかしな点に気が付きました。</p>



<p>店に置いてある雑誌が異常に古く、しかもその上、店主が読んでいた新聞を横目で見ると、その新聞のトップ記事が『昭和』から『平成』に元号が切り替わった事を伝えるものだったのです。</p>



<p>「ん？・・・なんか、ここ・・・変？」</p>



<p>と、挙動不審なくらい辺りをキョロキョロしていると、先程のものすごく太った男性が、</p>



<p>「そういや～あれから、２０年近く経つよなぁ～」</p>



<p>と言って、大声で笑い出しました。</p>



<p>するとパンツスーツの女性も、</p>



<p>「20年ねぇ・・・・時間が経つのは早いものね・・。 」</p>



<p>と言って、フフッと笑い、</p>



<p>「おう。そうだな。」</p>



<p>と、店主も新聞をカウンターに置いて相槌を打ちました。</p>



<p>（え…なに？…何が起きてから20年…？）</p>



<p>と、僕は店の妙な雰囲気にドギマギしながら無言で水を飲み、なるべく他の客を見ないようにして耳を傾けていると、僕以外で最初の来客だったサラリーマン風の男性がそっと僕の隣の席に座り直したかと思うと、僕の耳元で囁きました。</p>



<p>「君は、ここにいるべき人間ではない。気が付いているのかどうかは分からないが、ここの時間は20年前で止まっているんだ。いいか、今から決して他の客の顔を見てはいけないよ。下を向いたまま、そのまま店から出るんだ。いいから、すぐに出るんだ。あと少し・・・少し時間が経つと、取り返しがつかないことになる。」</p>



<p>「え…？何のことですか…？」</p>



<p>そう言って、僕は恐る恐る男性の顔を見ようと振り向こうとすると、突然肩を手で押され無理やり前を向かされました。目に映るのはカウンターと、カウンターの上に置かれたさっきまで店主が読んでいた新聞だけでした。</p>



<p>「いいから早く出るんだ…」</p>



<p>男性に再びそう促され、僕はカウンターの上に千円札だけ置いて、俯いたまま立ち上がり、ただひたすら床だけを見つめながら出入り口に向かいました。</p>



<p>その途中、巨漢男性が座っているテーブルの足が見え、その横に巨漢男性の足が見えました。<br>彼の履いているスニーカーはボロボロで、剥き出しになった土だらけの足には見たこともない気味の悪い虫が這いずり回っていました。</p>



<p>声を上げそうになる口を必死に手で押さえ、ただひたすら床を見つめながら出入り口に向かいました。</p>



<p>ようやく出入り口の引き戸に手を掛けると、建て付けの悪いスライドドアがなかなか開かず、あたふたと苦戦している時、ふと顔を上げて横を見ました。</p>



<p>すると、入り口の横の席に座っている二人組の老人、そのおばあさんの方と目があってしまったのです。<br>それが・・・なんと言いますか、大学の実習で一度だけご遺体を見たことがあるのですが、土気色といいますか、おばあさんの肌がご遺体のそれと同じなのです。</p>



<p>するとおばあさんは僕の目を見たまま突然、</p>



<p>「カカカカカカカカカカカカカカ・・・・ 」</p>



<p>と不気味な笑い声をあげました。</p>



<p>驚いた拍子に思わず店内を見回すと、さっきのサラリーマン風の男性以外の全員が、満面の笑みで僕のことを見ていたかと思うと、</p>



<p>「カカカカカカカカカカカカカカ・・・・ 」</p>



<p>一斉に老婆と同じ気味の悪い笑い声を上げました。</p>



<p>僕は発狂してスライドドアを蹴り破り、慌てて車に乗って逃げるようにその店を後にしました。</p>



<p>そのままどれくらいの時間運転していたのか、気が付くと一睡もせずに富山の実家まで辿り着いていました。</p>



<p>それからというもの、あの山道は一度も通っていません。<br>お金に余裕がなくても出来るだけ高速を使って帰省するようにしていました。</p>



<p>あの不気味な食堂は一体何だったのでしょうか？</p>



<p>時が止まったままという２０年の出来事とは一体何だったのか？</p>



<p>もちろん、未だに全てが謎のままです。</p>
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