体験場所：北海道〇〇市 某レストラン
今から8年前、北海道に住んでいた時の話です。
今はどうか分かりませんが、胆振地方の〇〇市に、店主が希望者に占いをしてくれるというレストランがありました。
私もお願いして見てもらったのですが、名前と生年月日を紙に書いて対面に座っただけなのに、誰にも話していないことまで次々に言い当てられ、私は親と一緒に来ていたのですが、その親に隠していることまでバレそうになって、咄嗟に私は「それは無いです」と言い切り、その場はなんとかやり過ごしました。それでも店主は最後まで「そんなことないけどなぁ」とブツブツ言っていましたが。
他にも、そのころ抱えていた我が家の問題についても聞いてみました。
その時期、自宅の誰もいないはずの二階の部屋から、物が落ちる音や足音が聞こえるなどの現象が頻繁に起きていました。子供達が怖がって留守番もできなくなるような状態で、本当に困っていたので、このことも占ってもらえるかと店主に聞いてみたのです。
すると、こちらからは何も教えていないにも関わらず、我が家の間取りを次々と言い当てられ、自宅の裏山を越えた所に墓地があるのですが、店主はそんなことは当然のように知っていて、どうやらその墓地から何かが家に入ってきているのだと言われて、私は何重にも驚かされました。
店主が言うには、その解決策として、2階にあるロフト(それも当てられました)、そこが物で溢れていて空気が淀んでいるから、入って来た人はみんなそこに留まっちゃう。だからロフトを片付けなさい、という事でした。
これだけでも十分にインパクトのある占い体験だったのですが、店主の占いは更に続き、次にこんなことを言うのです。
「あんたんちの隣の家に犬がいるだろ？その犬があんたに「助けてくれ」って言ってるから、なんとかしてやりなさい。そしたらその犬、きっと恩返ししてくれるから。」
もちろん隣家が犬を飼っているなど、こちらからは一言も話していません。ですが、その犬からSOSが来ているなどと、更に突拍子もない話になってきたので、それについては軽く流したところで、ようやく店主の占いは終えました。
ただ帰宅後、店主の言うことが気になったので、2階の窓から隣家を覗いてみると(隣家との間には塀があるため普段は中を気にすることもなかった）、塀に囲まれた庭先に、口輪をされ、足が地面に届くかどうかくらいの短い鎖でつながれた犬がいました。鎖のせいで可動範囲が全くないためでしょう、犬の周りには360度糞尿だらけという壮絶な状況でした。
「あの犬が私にSOSをだしている？」
それがにわかには信じられず、その夜、家族に話してみたのですが、子供達からの助けてあげて欲しいという強い要望もあり、翌日、役所や町内会に相談に行きました。ですが、返ってきた回答は、個人の問題には介入できないとのこと。
結局、私が直談判に行くと、隣人は自分で世話ができないと言うので、それから3年間、毎日、我家で散歩と餌やりをさせてもらい、最終的に犬はその家の娘さんに引き取られて行きました 。
それと同じタイミングで私も引っ越すことになり、その後の事情は分かりませんし、特に犬の恩返しもありませんでした。
ちなみに、二階から物音がするという件ですが、ロフトに詰め込んでいた物を捨てて奇麗に片づけたところ、音もしなくなり平和な日々が戻りました。
軽い気持ちでお願いした占いでしたが、その域を超えたアドバイスが盛りだくさんで、本当に不思議な体験でした。
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