【心霊スポット】沖縄県|SSSの怖い話「お前たちが悪い」実話怪談・短編

投稿者:すず さん(20代/女性/建設業/沖縄県在住)
心霊スポット:沖縄県恩納村 SSS(スリーエス)

沖縄県にはユタの三大修行場と言われる場所があります。
森川公園、大山貝塚、SSS。

そのどこもが未浄化の幽霊が多く存在すると言われ、一般的には心霊スポットとして有名な場所です。

その一つ、SSS(スリーエス)に行った時の話をします。

SSS
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場所は恩納村富着付近。
ムーンビーチの向かいにあります。

SSSの名前は、近くのガードレールに「SSS」と謎の記号が刻まれていたことに由来するそうです。

そこには恐ろしい噂が絶えず、いたずら半分で肝試しに行き、幻覚を見たり精神がおかしくなってしまった人が沢山いる危険な場所だと聞きいていました。
下手に霊感を持っている人などは、耳鳴りや吐き気がするなど目に見えて体に異変が起こるそうです。

ただ、そんな恐ろしい場所だからこそ、私と友人のA子とB子の女3人は興味に駆られ、そこに肝試しに行く事になりました。

因みにA子は少し霊感らしきものを持っているため、不安もあるらしく「何か異変があったらすぐに帰る」と、事前にみんなで約束をしました。

「霊なんているわけないよ」
車でSSSに向かいながら、私とB子はそんな事を言い笑っていますが、A子はどこか緊張したような面持ちでした。

付近に到着し、車を降りたのは夜中1時ごろ。
入り口がなかなか見つからず、1時間ほど散策しようやく入り口を見つけることができました。

入り口から少し行くと看板があり『立ち入り禁止』と書いてありました。
この時点で、妙な雰囲気に怖気づく私達でしたが、当然先に進みます。

けもの道を進むこと30分程すると、
「足が痛い…」
B子がそう言い始めました。

結構歩いたし疲れたんだろということで、少しそこで休むことにしました。

「何も出てこないし、別に何も感じないよねー」
そんなことをみんなで話していると、

『ガサガサッ』
草むらが動く音がしました。

動く草むら
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「えっ!?」
流石に驚いた私たちは少し声を上げたのですが、その恐怖の対象は霊的なものではなく、沖縄に広く生息するハブに対する心配でした。

とりあえず私たちはみんなで、そこにいるかもしれないハブを威嚇することにしました。
ですが、大声を出しながら草村を木の棒で叩いても何も動きがありません。

するとA子が、
「ねぇ、なんかヤバイかも。気持ちが悪い。帰ろうよ」
と言います。

ですが、いつの間にかB子の足も回復していたこともあり、私たちはA子を説得し、もう少し進むことにしました。

さっきのようにハブに接近されたら困るので、各自が木の棒を持ち、あちこち叩きながら先に進みました。

『ガッガ、ガッガ、ガッガ』
地面をたたく棒の音が暗闇に溶け込む中、私たちは歩き続けました。

そしてB子が前の草むらを思い切り叩いた瞬間、

「ふざけるな小僧!!」

皺がれた老人のような男の声
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老人のような皺がれた男の大きな声がしました。

当然私たちの誰かの声ではありませんし、声は私たちの背後から聞こえたのです。
一瞬恐怖に凍り付きましたが、幽霊なんているわけがありません。

たまたま居合わせた他の肝試し客が私たちを怖がらせようとしているのだろうと思った私とB子は、

「お前がふざけるなくそじじぃ!」
と叫び返しました。

その瞬間、

『グォオオオオオ゛オ゛オ゛オ゛ーーーー』

地鳴りのような声のような音が鳴り響き、それがグングン私たちに迫ってきました。

迫りくる地鳴りのような音
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するとA子が
「さ、さ、さっきから、お、おじいさんが、私たちと一緒に歩いていたんだよ。はは…早く逃げよう」
と震える声で言います。

一気に込み上げる恐怖と同時に、私たちはダッシュで逃げました。
SSSの入り口を抜けてもそのまま走り続け、近くに止めてあった車に飛び乗ってようやく少し落ち着きました。

私たちはA子に、おじいさんが見えていたことをなぜ早く言わないのかと怒ると、

「だって、そのおじいさん・・・B子のおじいさんなんだもん。でも、そんなはずないし…どう言っていいか分からなくて…」
と、震えながらA子が言いました。

B子のおじいさんは生きていますし、今は寝ている時間です。
ここに居るはずがありませんし、ましてや幽霊なわけもありません。
私たちは思いがけないA子の言葉に呆然としていました。

すると、
「お前たちがわるいお前たちがわるいお前たちがわるい」

車のフロントガラスの先の方から、B子のおじいさんが右足を引きずりながら木の棒を振り回し迫ってきたのです。

木の棒を振り回すお爺さん
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驚くより先に私は車を急発進させ、とにかくそこを離れました。

どこをどう運転したのか、どの位の時間走ったのか分かりません。
コンビニが見えたので、その駐車場に車を止めました。
私たちは完全に放心状態でした。
一体、私たちは何を見たのか…

するとB子が震える声で呟きました。
「おじいちゃん、右足がぐちゃぐちゃだった…」
B子がさっきまで痛がっていたのも、右足でした。

「偶然だよ…」
私たちはそれ以上何も話さず、持ってきていた塩を体に撒き、ひどく後味の悪いままそれぞれの家に帰りました。

それから数日後、気を取り直して3人でまた集まってカラオケでも行こうということになったんです。

私とA子は約束の時間通りカラオケ店に到着しました。
ですが、いつまで待っても一向にB子が来ません。

心配した私たちはB子に電話をかけました。
すると、電話に出たのはB子の母親でした。

「B子はお前たちに誘われてカラオケに向かった直後、事故に合い・・・右足を切断することになった。お前たちがわるい。お前たちが悪い。お前たちがあんなところに行くから悪い。」
B子の母親がそう言うんです。

B子の母親
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(嘘、でしょ・・・)
思いもしなかったB子の事故に動揺すると同時に、その母親の口調に違和感と恐怖を覚えました。

『お前たちがわるい』
先日の老人と同じことを言うB子の母親…

「ごめんなさい!」
混乱した私は一言だけ伝え直ぐに電話を切りました。

(偶然だよね・・・)
私たちはそう思いながら、当然その日のカラオケは中止。
後日、A子と共にB子のお見舞いに向かったんです。

病室の前には、B子の母親とおじいさんが憔悴しきった表情で椅子に座っていました。
すると、ふと私たちを見たおじいさんは立ち上がり、

「お前たちがわるい。お前たちがわるい。」
と、叫びながら持っていた杖を振り回すのです。

杖を振り回すお爺さん
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あの時と同じでした…

私たちは踵を返し、黙って病院を後にしました。

それ以来B子とも遭っていませんし、A子とも疎遠になりました。

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