体験場所:岡山県の自宅
今から9年程前、岡山県の自宅で体験した話。
俺はその時怖い話にハマってて、スマホでよく怖い話のアプリをダウンロードしてたんだけど、どれが良いかなと悩んでいたら、一つだけかなりインパクトのあるアプリを見つけたんだ。
どうインパクトがあったかと言うと、アプリの紹介画面って、それがどんなアプリか一目で分かるように画像がのってるじゃん。
それがそのアプリの場合、画像一面に女の子の人形の顔がでかでかと映ってたのよ。
その顔がすげーボロボロな上に憎しみのこもった表情をしていて、俺はその顔に妙に惹かれた。
んで、「これスゲェな…」と思いつつそのアプリをダウンロードしたんだ。
で、早速開いて内容を見たんだけど、個人的にはまぁまぁって感じの程度だった。
で、一通り見終わったんで、アプリを閉じてゲームして遊んだりしてた。
そうこうしてたら夜になって、晩飯食って、風呂入って、布団の中で眠くなるまでYouTubeとか見てた。
そして寝た。
その深夜、いきなり目が覚めた。
外は真っ暗で、何故か俺は身動きが取れなかった。
で、寝ぼけてたせいか直ぐには気付かなかったんだけど、天井をよく見たら、昼間にダウンロードしたアプリの女の子の顔が浮かんでたんだ。
俺は「は?え?何で??」ってなった。
女の子の顔は眉ひとつ動かさずにじっとこちらを見ていた。
俺はしばらくそれを呆然と眺めてたんだけど、ハッと我に返って目を瞑って「これは夢、これは夢、早く覚めろ」と心の中で唱えていた。
そしたら次の瞬間パッと目が覚めて、がばっと身を起こして周りを見渡した。
外から朝日が差し込んでいて、天井の顔も消えていた。
すごい汗まみれになっていて気持ち悪かったけど、夢から覚めた安堵感のせいか、俺はまた布団に倒れ込んだんだ。
そのまま何気なく顔を右に向けたら…
ほぼゼロ距離で見知らぬ女がこちらを見ていた。
服は白いワンピースみたいな感じで目は真っ黒(又は無かった?)。長い髪はボサボサで顔はとても白く、無表情なその真っ黒な目でじっと俺を見ていた。
俺は心臓が止まりかけた。
硬直して目を閉じることも出来ず、そのままじっと女を見ていたら…
またいきなり目が覚めたんだ。
外は薄暗く携帯を見ると6:30くらいだった。
今度こそ本当に夢から覚めたようだ。
それにしても、まさか怖い話のアプリをダウンロードしただけで、こんな夢を見るとは思ってもみなかった。
俺がビビりだから怖い夢を見たのか?
それとも、あのアプリが本当にヤバいものだったのかは分からない…
でも、俺の目の前、ゼロ距離に現れたあの黒い目の女、アプリとは全然関係ない顔なんだけどな…
皆もアプリをダウンロードする時は気を付けた方がいい。
もしかしたら俺みたいな目に遭うかもしれないから。
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