【怖い話|実話】短編「長崎への穴」不思議怪談(宮城県)

【怖い話|実話】短編「長崎への穴」不思議怪談(宮城県)
投稿者:のの さん(30歳/女性/主婦)
体験場所:宮城県仙台市太白区

私が小学2年生の頃、仙台市の太白区に住んでいた時に体験した話です。

その日は、通っていた小学校の近くにある公園で友達と2人で遊んでいました。

その公園は森に隣接しており、当時は森の中に自由に出入りすることが出来ました。

なので私と友達もしばらく公園で遊んだ後、森の中に入って探検を始めたんです。

しばらく森の中を進むと、私達の背よりもはるかに高い金網フェンスに辿り着きました。

フェンスには大量の蔓が巻き付いていて、向こう側は見えませんでした。

私はどうにか向こう側に行けないかとフェンスを登ってみたり、木の枝で蔓を払ってみたりしましたが、どうすることも出来ませんでした。

すると、少し向こうのフェンスの前でしゃがみ込んでいた友達が「見て!」と声を上げました。

近付いて見てみると、地面に接しているフェンスの一部分に穴が開いていました。

【怖い話|実話】短編「長崎への穴」不思議怪談(宮城県)-1
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穴の大きさは小学2年生の私達がやっと通れる程度の大きさで、私達はギリギリで通り抜けることが出来ました。

フェンスの向こう側に出ると、1階建てのとても古い家が3軒程見えました。

すると一軒の家の軒先に、私達の方を見ているおばあさんがいることに気が付きました。

私は「ここはどこ?」とそのおばあさんに聞きました。

おばあさんは「長崎県だよ」と答えました。

【怖い話|実話】短編「長崎への穴」不思議怪談(宮城県)-2
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「・・・え?」っと、ポカンとしている私たちに、今度はおばあさんは笑顔で手招きして「こっちへおいで。一緒に遊ぼう」と声を掛けてきました。

ですが、私はそれより仙台市から長崎県に来れたことに感動して、「お母さんを連れてくる!」とおばあさんに言い残すと、友達と一緒にフェンスの穴を再び通り抜け、走って森から公園へと駆け戻りました。

そのまま友達と一緒に私の家に行き、「いつもの公園から長崎県に行ってきた!長崎県に歩いて行けるんだよ!」とお母さんに言いました。

一瞬目を丸くしたお母さんは、次に笑い出して「そんなはずないよ」と言いながらも、詳しく話を聞いてくれ、そのまま一緒に森まで付いて来てくれました。

私と友達は、お母さんを森の中のフェンスの前まで連れて来ると、さっきの長崎県へと続くフェンスの穴を探しました。

しかし、いくら探しても穴が見つからないんです。

【怖い話|実話】短編「長崎への穴」不思議怪談(宮城県)-3
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場所を変えてあちこち探してみるのですが、あの穴がどうしても見つかりません。

そのうち夕方になってしまい、お母さんに「もういいから帰ろう。もし穴が見つかっても、もう絶対入っちゃダメだよ」と言われてしまいました。

後日、どうしても納得いかなかった私と友達は、もう一度お母さんを連れて森へと向かいました。

森の中に入ると、犬を連れて散歩している一人のおじさんがいました。

するとお母さんがそのおじさんに「ここから長崎県に行けるって子供達が言うんですけど、何かそうゆう話、知ってますか?」と聞きました。

するとおじさんは笑いながら「長崎県は分からないけど、でも人はよくいなくなるって聞くけど、どうだろね。」と言いました。

やっぱり、その日も穴を見つけることは出来ませんでした。

その後も何度かフェンスまでは行ってみたのですが、結局、もう一度あの穴を見つけることは出来ませんでした。

私と友達が入った穴の先は本当に長崎県だったのか、未だに謎のままです。

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