【怖い話|実話】短編「実は未来的」不思議怪談(大分県)

【怖い話|実話】短編「実は未来的」不思議怪談(大分県)
投稿者:トン吉 さん(50代/男性/会社員)
体験場所:大分県佐伯市

私は九州の大分県出身です。

市内にある人口の多い街とは違い、自分の住んでいた地域は宮崎県延岡市の隣に位置する人口三千人くらいの静かな田舎町です。

これは、私が小学校高学年の頃に体験した話です。

父と母、兄と弟の三人兄弟でした。

学校から帰宅して、父と母、私と弟の四人で食卓を囲んで夕飯をとっていました。

このとき兄は中学校の軟式テニス部の練習のため、まだ帰宅していなかったと思います。

夜、普段通り家族で夕食をとっていた時、左に座る弟の向こうの窓の外に、「めちゃくちゃ光る何か」を見ました。

それは車のヘッドライトを超えるほどの光量を放ちながら、わずかな距離を上下に激しく動いていました。

光の色は、実際に何かが燃えた時のような熱を感じる色ではなかったです。
青白く冷たいハイパワーLEDのような色でした。

田舎ですし、オカルトも流行っていた時代です。

その時のシュチュエーションで考えれば、俗にいう「火の玉・人魂」と呼ばれるものだったのでしょう。

しかし実際に見えたものは、もっと現実的な「マグネシウムのように眩しく輝く、近未来的な発光物体」という印象でした。

今思い返すとSFチックな現象です。
未知との遭遇の方が近いと思います。

そんなものが、家族との食事中に古い窓の外の暗闇の中に、はっきりと見えたのです。

人が持つ懐中電灯の灯りとかではありませんでした。

裏の民家に続く坂道に、その「光る何か」は現れたのですが、比較的明るい街灯もあり、人の姿があればハッキリと分かります。

怖いと言えば怖かったです。
いきなり見えましたし。

窓のすぐ外は裏庭になっていました。

薪を保管する木造の小屋と小さな畑があり、その向こう側に裏の民家に続く坂道があります。

「光る何か」は、その坂道を素早く上下しながら移動して行きました。

父と母の位置からは角度のせいで窓の外は見えません。

横に並ぶ弟と私の真横に、その窓はありました。

静かな田舎ですし、両親と一緒の食卓でこんな話を振ったら自分も怖いですから、黙っていました。

すると隣の弟が振り向いて言いました。

「たか兄ちゃん(私)!今見た!?」

「うん見えちょった。」

「なんじゃろうね。」

「らからんけん」

そんな会話をしたと思います。

すると父も母も予想に反して興味津々で、詳しく聞こうとするのですが、実際に見た身としては怖くてあまり話したくありません。

もしかしたら今この瞬間にも、窓の外にさっきのものとは違う何かが見えてしまうかもしれない。
そんな気になりました。

幸いそれ以降、再び見ることはなかったのですが、しばらくは怖かった記憶があります。

あれから数十年経ちますが、後にも先にも経験したことのない不思議な体験でした。

火の玉って、神秘的でオカルトチックなものを想像しがちですけど、実際に見てみると「近未来映画に出てくる光学兵器っぽい」、そんな印象でした。

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