【怖い話】実話怪談|短編「車窓からの異常な風景」北海道の不思議体験談

投稿者:なのはなや さん(62歳/男性/自営業/千葉県在住)
体験場所:北海道 ちほく高原鉄道ふるさと銀河線沿線
車窓から見える森
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今から20年ほど前の事です。
私の妻は北海道の網走地方の出身で、年に一回、夏になると夫婦二人で北海道の妻の実家に遊びに行っていました。

私達が遊びに行くと義父は道東の観光地に連れて行ってくれたのですが、ある年、ワインで有名な池田町に行く事になりました。

私はマニアというほどでは無いのですが、鉄道が好きで、池田町に行くのならば、当時池田町から北見市まで走っていた「ちほく高原鉄道ふるさと銀河線」に乗ってみたいと思いました。この鉄道は、途中にいわゆる「秘境駅」も沢山あり、一度乗って見たかった鉄道でした。

池田町でのワイン工場の見学も終わり、食事をしてから義父と義母は車で帰り、私と妻はふるさと銀河線の池田駅から終点の北見駅まで行くべく列車に乗り込みました。

案外に乗客は多く途中までは立ち乗りでしたが、駅ごとに段々と乗客は減り、私と妻は列車の進行方向左側の、窓際のボックス席に座る事が出来ました。

最初は晴れていた天気も少しづつ悪くなり、気が付くと曇り空になっていました。

私はずっと車窓から外を眺めていたのですが、何しろ沿線にほとんど何もありません。ただ、ひたすら林や森が延々と続くだけの景色でした。
その景色をぼーっと眺めていた私の目に、不意に不思議な物が映りました。

なんと林の中で真っ裸の若い男女二人が笑いながら追いかけっこをしているのです。
それも木の間を回ったり、すり抜けたり「ここまでおいで」みたいに遊びながら追いかけっこをしているのです。

追いかけっこをする全裸の男女
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「え?」と私は思いました。
「誰かがふざけているのかな?」
と最初は思いました。

でも、ここら辺は家も農場もない原生林です。
「目の錯覚かな?」と思い目をこすって再度見てみました。
やはり二人は追いかけっこをしていました。

電車は時速60km位で走っています。
もしあれが本当に人間ならとっくに見えなくなっている筈です。

「…嘘だろ?」
妻にも見えるかどうか確認しようにも妻は寝ています。

唖然としながら私はその信じられない光景に目を奪われ続けたのですが、暫くして、二人の姿は忽然と見えなくなりました。
…およそ一分位の出来事だったでしょうか。

(うとうとして夢でもみていたのかな…?)
と思いながら、そのまま列車に乗って呆然としていました。

それから数年後の事です。
パソコンで2ちゃんねるの鉄道スレを見ていたら、私と全く同じ光景を見たという書き込みがあったのです。
それも私と同じ、ふるさと銀河線です。

その投稿者が見た時は、真冬で雪が降っていたそうですが、確かに私が見たのと同じで、『真っ裸の若い男女が林の中でふざけた様子で追いかけっこをしていた』という物でした。

投稿者は「本当に見たんだよ! 嘘じゃない!」と書き込んでいましたが、他の投稿者は「幻覚だろ」「外は零下10度以下だぜ」と否定されまくっていましたが、他にも見た人がいるんだという事実を知り、私は驚きました。

ちほく高原鉄道ふるさと銀河線は2006年4月に廃止されてしまい、今となっては確かめる術もありません。

本当にあれは一体なんだったのでしょう? 
私一人だけなら夢でも見てたと考えるべきかもしれませんが、他にも全く同じ光景を全く同じ鉄道で目撃した人がいるとなると、やはり今でも実際に見たとしか思えません。
まだ、その時の光景は私の脳裏にはっきりと残っています。

もし誰かがふざけてやっていたとしたら、時速60kmで走っている列車からは一瞬で見えなくなるはずです。しかし、その光景は1分以上、ずっと見え続けていたのです。

また2チャンネルの投稿者が見たのは1月の厳冬期だったそうですが、ふるさと銀河線が通っていた場所は、日本でも最も気温が低い事で有名な陸別周辺で、冬の最低気温は-50度近くまで行くのです。
そんな気温の中を真っ裸でいたら、あっという間に動けなくなってしまう筈です。つまり、人間がふざけてやっていた可能性は限りなく0に近いのです。

だとしたら、あれは一体なんだったのでしょう?
今でも全く説明が付かないのです。

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