体験場所:愛知県北名古屋市
実家の話です。
我が家は玄関外の明かりを人感センサーにしてあります。
先日、天気が荒れて風が強かった日の夜、玄関横の庭木が揺れて、明かりが点いたり消えたりを繰り返していました。電気代がもったいないので、夜間だったけど邪魔になる枝木を切ったのよ、という話を実家の母親にしました。
すると母が「うちも洗面所の明かりをセンサー付きに変えたのよ。」と言いました。
続けて、「それがね、誰もいないのに、時々明かりが点いたり消えたりするのよねぇ。」と言うではありませんか。
「うちも風かしらねぇ~」と母はのん気なことを言っていましたが、確かに洗面所には窓があり、湿気がこもるのを防ぐために窓を開けていることは多いのですが、風にセンサーが反応するとは思えません。
我が家は伸びてしまった枝が玄関ポーチにはみ出してきていて、強い風が吹くとその枝が大きく揺れてセンサーが反応していたのです。実際に、伸びている枝を払ったらセンサーは反応しなくなりました。
犯人は「風」ではなく「風で揺れた枝」だったのです。
しかし実家の洗面所には風で揺れるようなものは見当たらず、センサーに反応する「モノ」がないのです。
「それ、正直怖いよね?」と言うと、「怖いねぇ~」とは言うものの、あまり母に気にしている様子はありません。年を取るとオカルトチックな話には鈍感になるようです。
だからといって私はやはり気になります。
そこで窓からの光を遮り洗面所を薄暗くし、人工的に夜を作り出して検証することに。
窓下に扇風機を置き、洗面所内に風を作り出した状態でセンサー照明の様子を観測してみました。
するとしばらくして、なんと明かりがひとりでに点いたのです。
使った扇風機はリモコン付きのもので、私自身は洗面所には入っていません。
少し離れた場所からリモコンを使い洗面所内の風を徐々に強くしていくと、時々ですが、明かりがひとりでに点くことがあったのです。
「いやっ、怖~い」
と思ったのですが、そこで父が帰宅。
「それ、そっちの暖簾が反応しているんじゃ?」と飄々と答えるではありませんか。
実家の洗面所には、センサー照明から死角になるところに暖簾が吊るしてあります。かなりしっかりとした生地の暖簾なので、普段窓から入り込むそよ風くらいではゆらゆら揺れることはありません。
しかし、かなりの強風が吹き洗面所内を風が舞った時、極まれにセンサーが反応する位置まで暖簾の端っこがめくれることがあるようです。
以前に母は父に対して「明かりが点いたり消えたりするねぇ」と伝えたことはあるそうですが、父は「ふ~ん」としか返事しなかったため、洗面所の灯りがひとりで点く理由を母は知らなかったそう。
目に見えない「何か」が洗面所をウロウロしている説は消えましたが、今思えば、「目に見えない何か」でもセンサーが反応するのかは微妙ですよね。
ただ、気になるのは最後に母の言った一言。
「窓を閉めてる時でも、勝手に明かりが点いたり消えたりするけどねぇ」
本当に風なのか、それとも…。
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