【怖い話|実話】短編「目覚まし時計」不思議怪談(茨城県)

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【怖い話|実話】短編「目覚まし時計」不思議怪談(茨城県)
投稿者:にわとり さん(29歳/女性/主婦)
体験場所:茨城県の実家

当時、茨城の実家で暮らしていた頃、私が高校2年生だった時の話です。

私には姉が二人いるのですが、2番目の姉とは学年が1個違うだけで、学校が終わってから家でよく一緒にゲームをして遊ぶような仲でした。

実家は古い和式の家で、リビングからふすま1枚を隔てて私たちの子供部屋があるという間取りでした。

お恥ずかしながら私たち姉妹は片付けが苦手で、部屋は決してキレイとは言い難かったのですが、リビングに繋がるふすまはいつも開けっぱなしだったので、リビングで過ごしている時も横目に散らかった自分たちの部屋が目に入るような状態でした。

その日も家に帰るなり、学校帰りの姉と二人、部屋の掃除をするわけでもなく、開きっぱなしのふすまの向こうに散らかる自分たちの部屋を尻目に、リビングでテレビゲームをして遊んでいる時でした。

「よっしゃー!勝ったー!!」

などと、対戦ゲームで姉と戦っていると、

「ピピピピピピ…」

隣の自分たちの部屋から音が聞こえてきました。

それは微かに聞こえる程度の音量で、最初私は気付いてもいなかったのですが、一緒にゲームをしていた姉が「なんか聞こえない?」と言ったことで、私もその音を認識したのです。

ピピピピ……と掠れた機械音。
それと「…は………!…………だよ!」と、絶え絶えに途切れるような音声も聞こえます。

よく聞いてみると、掠れて途切れ途切れではありましたが、音声は「おはよう!あさだよ!早く起きよう!」と言っている様子。

それは、小学生の頃の教育付録についてきた目覚まし時計の音だと思い当たりました。

「なんだ……、目覚まし時計が鳴ってるだけじゃん……!」

「びびったーーーー!」

などと、姉と二人で胸を撫で下ろしたのですが、その後も音はいつまでも鳴り続いています。

動くのも面倒だった私たちは、どちらが止めに行くかジャンケンして、負けた私が目覚まし時計を止めに行くことになりました。

私はしぶしぶ重い腰を上げ、ふすまの向こうにある目覚まし時計のボタンを押して、ようやくその音は止まりました。

はぁ……。とため息をつき「また鳴ってもめんどうだし、電池抜いとくか」と、何気なしに裏面を見た瞬間、私の思考は止まりました。

入っていなきゃいけないはずの電池が1本も刺さっていなかったのです。

脳がその状況を理解した瞬間、一気に血の気が引きました。

意味の分かる言葉になっていたかは分かりませんが、混乱したまま私はすぐに姉にもそのことを伝えました。

音は実際に二人とも聞いていたので、さっきまでこの目覚まし時計が鳴っていたのは確かです。

怖がりだった姉は絶対にリビングから動くことはなく、自分の目でその目覚まし時計を確認することはありませんでした。

私はその目覚まし時計を、押し入れの中のおもちゃ入れにそっとしまいました。

「何も聞かなかったし、何も見なかった」

私たちは一緒にそう決めて、他の家族が帰るまで押し入れには絶対に近づかないことにしました。

その後、帰ってきた長女にも話してみましたが、やっぱり信じてもらえませんでした。

結局それっきり、私が実家を出る日まで、再び目覚まし時計が鳴る事はありませんでした。

なぜ電池の入っていない目覚まし時計が急に鳴ったのか?
静電気とかが関係してるのでしょうか?

原因は今でも分かっていません。

ただ、その目覚まし時計は今も実家の押し入れにしまってあります。

以上が私が体験した不思議な話です。

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