【怖い話】実話怪談|短編「うちの神様」岐阜県の不思議体験談

投稿者:maricat さん(48歳/女性/図書館司書/愛知県在住)
体験場所:岐阜県加茂郡の祖父母の家

私が小学生の頃の奇妙な体験談です。

岐阜県加茂郡の田舎町に住んでいた私は、小さいころから自然に囲まれて育ちました。
そのおかげか、虫とか動物とかも、わりと平気で触ることが出来ました。
でも、どうしてもダメだったのが、芋虫や毛虫。それと、蛇でした。

苦手な蛇
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あの頃はよく外で蛇を見た記憶があります。
赤っぽい小さめのヤマカガシ(私たちは小豆蛇と呼んでいました)、青黒いアオダイショウ、頭から胴体にかけて長くて黒い線があるシマヘビ、ごくごくたまにマムシ(あまりいない)、などなど。
こちらから悪さをしなければ、相手のほうから逃げていきましたが、何の気なしに出くわすと、結構どきっとしたものでした。

私の家の隣には祖父母の家がありました。

祖父母の家
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祖父母の家は100年以上前に建てられた旧家でした。

昔は土間だったところを改築して板張りにし、土間から上がったところにカーペットを敷いてリビングにしていました。あとは畳張りの和室。
その和室には仏壇が置いてあり、その上の天井に近いところには、ひいおじいさん、ひいおばあさんの遺影が掲げてありました。

なんとなくその部屋は、季節に関係なくいつでもひんやりとしていて、お線香のような独特な香りがあり、子供ながらにその部屋では騒いだり寝転んだりしてはいけないという雰囲気を感じ、私にとってそこは特別な空間でした。

あるとても暑い夏休みの日のことです。

私はその日、祖父母の家でスイカでも食べて、ダラダラと過ごしていました。
そのうち、尿意をもよおしてきたのでトイレに行こうと席をたちました。

祖父母のうちのトイレに行くには、その仏間となっている和室を通って廊下に出る必要がありました。

ぎりぎりまで尿意を我慢していた私は、勢いよくその仏間の格子戸を開けた瞬間、
「ぎゃーーー!!」
っと、私は悲鳴を上げました。

なんと1.5メートルほどもある太く大きなアオダイショウが、畳の上にどーんと鎮座しているではありませんか。

仏間の蛇(アオダイショウ)
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もう私はびっくりして、混乱して、
「部屋の中に蛇がいる!」
と祖母に聞こえるように大声で叫びました。

ですが、祖母の反応は至って冷静です。
「ああ、多分神様だから、そのままほっといて。」
と言われました。

(なんで蛇が部屋に?)
(なんでおばあちゃんは冷静なんだ?)
(ってか神様って…?)
と、色んな思いが巡りましたが、怖いので急いで戸を閉め部屋に戻りました。

驚きのあまり一度は引っ込んだ尿意でしたが、しかし30分後くらいに再発。
しょうがなく仏間の格子戸を恐る恐る開いて再び中を覗いてみると・・・

いなくなった蛇
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そこにはもう、蛇の姿はありませんでした。

冷静に考えてみると、たまたま外からアオダイショウが入ってきてしまっただけなのかもしれません。

ですが、今まで外で蛇を見かけることはあっても、家の中にまで入ってきたことはありませんでしたし、それに、私にとって特別な空間だった仏間の中央に堂々と鎮座する蛇の姿は異様で…
それに祖母が平然と言う「神様だから」という言葉。

今思い返しても、あれはやっぱり神様だったような気がしています。

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