【怖い話】人間が一番怖いと思う実話|短編「ポストが怖い」埼玉県の恐怖体験談

投稿者:みかん さん(20代/女性/パート/埼玉県在住)
体験場所:埼玉県川口市

最近すごく怖い体験をしました。

それは、近頃一人暮らしを始めた友達のA子の話から始まるんですが…

A子は20代前半までずっと実家暮らしだったのですが、一度一人暮らしをしてみたいということで、丁度良い物件を見つけて、わくわくしながら一人暮らしをスタートさせました。

しかし、引っ越して1カ月ぐらいした頃から、全く心当たりのないストーカー被害に遭い始めたんです。

埼玉県:ポストが怖い

彼女は仕事から帰って来ると、最初にいつも部屋の玄関に備え付けてあるポストを確認するそうです。

それがある日のこと、いつも通り部屋に帰ってポストを開けたら、一通の手紙が入っていたそうです。

手紙には住所が書かれていなかったので、見た瞬間から気持ち悪さを感じたと言っていました。

中を開けて読んでみると、

『下着の色派手だね』

という言葉が一言だけ、便箋に書いてあったそうです。

その話を聞いて、私はまじでゾッとしました。

因みに私がその話を聞いたのは、彼女がその手紙を受け取った一か月後ぐらいのことでした。

引っ越してすぐの出来事だったので、私はその部屋自体が気味の悪いストーカーのターゲットになっているのだと思い、A子に実家に戻った方がいいよと言いました。

ですがA子は、せっかく会社まで通勤時間20分で行けるようになったのに、実家に帰るとそれが4、5倍になってしまうから戻りたくないと言うのです。

今は新しい物件を探しながら管理人さんに相談しているということでしたが、私なら通勤時間がどうなろうが、そんな部屋には一日も居たくないと思うのですが、A子にとってはそんなに怖いことでもなかったのかもしれません。

それから一か月ほど経った頃、またA子からメールがあったんです。

『また手紙が入ってる…』

と書かれたメールには、手紙の写真を撮った添付ファイルが付いており、どうやらそれは今まさに手紙を開封しようとしているリアルタイムのメールでした。

私は見るのも怖かったのですが、A子からは次々と添付写真が送られてきます。

仕方なく写真を開いてみると、そこには5枚ぐらいの紙に綴られた気味の悪い文章が写っていました。

『髪が長すぎるよ。短い方が似合う』
『スカート履かないで』
『笑った顔がみたい』
『好きだよ』

脈絡もなくただ一言づつ綴られた直筆の文章は、異常に弱々しい筆圧が逆に不気味で、私は背筋が冷たくなるのを感じました。

今この手紙をケータイの向こうで、A子が直接見ているのかと思うと居ても立っても居られず、私はすぐにA子に電話をして今日は私の家に泊まるように言いました。

するとA子は外に出るのが怖いと言うので、一度私がA子の家に向かい、タクシーに乗せ、そのまま一緒にうちに連れ帰りました。

A子はそれからしばらく、私の家や、休日は実家に帰るような生活を一週間程続けました。

でも必要な荷物もありますし、このまま部屋に戻らないわけにもいかず、A子の部屋の管理人さんにこれまでの経緯を全て話した上で、私と一緒に一度部屋に戻って見ることにしたんですが…

マンションに着いて管理人さんと合流し、部屋へ向かうその手前で、私たちは足が止まってしまいました。

A子の部屋の玄関ポストには、溢れるほど大量の手紙が入っているのが遠目からでも分かったんです。

「やだ、、。怖い」

そう言って、A子は部屋に近づくことができません。

仕方ないのでA子から鍵を借り、管理人さんと私で玄関を開けて中に入り、差し当たり必要なものと、ポストに詰め込まれた大量の手紙を全て回収し、逃げるようにしてその場を去りました。

手紙は読まずに全て処分しました。

さすがにもう絶対に部屋には戻りたくないとA子は言い、その後実家に戻りました。

管理人さんや賃貸業者も事情を分かってくれ、今回は特別にとお金を支払う事なく退去することができました。

それ以来、一人暮らしはもう絶対に嫌だとA子は言っています。
それどころかポストすら怖がっているらしく…

確かにあんな思いをしたら、一人暮らしがトラウマになるのも分かります。

私も玄関ポストから溢れ出たあの大量の手紙のことを思い出すと、今でもゾッとしてしまいます。

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