【心霊スポット】三重県|青山トンネルの怖い話「悪い写真」実話怪談・短編

投稿者:みや さん(37歳/女性/主婦/三重県在住)
心霊スポット:三重県津市 旧青山トンネル(総谷トンネル)と青山トンネル
【心霊スポット】三重県|青山トンネルの怖い話「悪い写真」実話怪談・短編

私が住む三重県にはとても有名な心霊スポットがあります。

国道165号線を奈良方面から津方面へと走ると見えて来る『青山トンネル』です。

今でも肝試しに訪れる人が後を絶たない人気の心霊スポットなのですが、普通に生活しているとよく通るトンネルなので、地元の人はさほど気に留めていない場所です。

なぜここが心霊スポットと呼ばれるようになったのかというと、実は元々曰くが付いたのは、この自動車用の青山トンネルではなく、近くにある列車専用のトンネル『総谷トンネル』でした。

すでに廃線になっている総谷トンネルは、昭和46年に壮絶な列車事故があり、25名もの死者を出したという歴史があります。

総谷トンネルは通称『青山トンネル』と呼ばれていた為、一般的には『青山トンネル事故』とも呼ばれており、それが近くにあった自動車用トンネルの『青山トンネル』に結び付いてしまったのです。

とはいえ、この車用の青山トンネルでも幽霊目撃談が絶えず、実際に心霊スポットとして有名になったようです。

青山トンネルは今でも多くの車が行き交い私たち家族も頻繁に通るのですが、さすがに廃線となっている総谷トンネルには馴染みがなく、また、行こうとも思わない場所でした。

それが数年前の夏の夜、久しぶりに高校時代の友人のA子と食事へ出掛けた時です。

子供のこと、仕事のこと、趣味のこと・・・他愛もない話で盛り上がっていたのですが、どういう経緯だったか覚えていませんが、A子が彼氏と夜ドライブに行ったという話を始めたんです。

ぶらぶらとドライブをしていたというその日、何も気に留めず青山トンネルを走ったそうです。
すると彼氏が『総谷トンネル』の話を始めたのが切欠で、これから行ってみようかとなったと言います。

総谷トンネルは、廃線にはなってはいますが今でもその場所を訪れることができるそうで、その雰囲気はもう完全に絶対出る心霊スポットです。

朽ち果てたトンネルの内部には事故の痕跡が残り、ネットで見ただけですが正直、よく行くよそんな所…と思いながら、私はA子の話に耳を傾けていました。

総谷トンネルでは絶対に心霊写真が撮れるという噂が有名で、早速A子と彼氏はスマホで何枚か撮影したそうで、その数枚を私に見せてくれました。

さすがにトンネルの奥深くまでは入れず、入り口付近を写したものや、生々しく残るひっかき傷などが写真に写っています。

「これはオーブに見えるね。」

なんて最初は無理にこじつけて話してはいたものの、特に決定的なものは写っておらず、

「まぁこんなもんやね。」

と、私は少々飽きていました。

するとA子が

「ここが、見るたびに色が変わってる気がしてさぁ。」

と、ある写真の左端の方を指さしました。

それは、トンネル入り口の少し端に立つA子を写したものでしたが、肩の辺りが青白くもやがかかったように見えました。

とは言え、それが手に見えるなんてこともないですし、写真全体的に虫が飛んでいるようで、それがオーブに見えないこともないような感じだったので、

「気のせいでしょ。」

と、私は特に深く考えることもありませんでした。

それから食事を終え、A子の車に乗り込んだ時です。
私たちは今から青山トンネルを通って帰るのだということに気が付いてしまいました。

「なんか怖いね~」

なんて笑いながら、そのまま車を発車させました。

快適な夜道のドライブを楽しみながら、車は遂に青山トンネルに差し掛かった時でした。

「ん?」

A子が変な声を出すので、

「何?」

と聞くと、

「今、トンネル入る時、入り口の上に顔なかった?」

と緊張した面持ちで言うのです。

「はいはい、ないよそんなの。」

と私は笑ってしまいましたが、A子は怖い顔をしたまま、

「ちょっと戻ってみよ。」

と言うのです。

(何もそこまで…)

と私は思ったのですが、A子はトンネルを出たら直ぐに車をUターンさせ、無言のまま再び青山トンネの中に入っていってしまいました。

そのままトンネル内を駆け抜け、再び最初に入ってきた入り口が見えてきた時でした。

A子が突然車のスピードを上げたんです。
私も言葉を出せずにいました。

そのまま最初にくぐった入り口を飛び出して、その先にあるコンビニまで車を猛スピードで走らせました。

コンビニの駐車場に車を停め、一呼吸おいて私たちは、

「いた…よね…?」
「いた…」

私たちは互いに顔を見合わせ、恐怖と興奮が入り交じるように確認し合いました。

確かに私たちが最初にくぐったトンネル入り口の上部に、女の顔が浮かび上がり、通過する車を見下ろすように覗き込むのがハッキリと見えたんです。

「ついに視てしまった…」

徐々に興奮も冷め、自分たちが見たものを冷静に思い出しブルッと身震いした時、スピードメーターの横のスマホスタンドに置いてあったA子のスマホがパッと点灯しました。

その液晶には、さっきA子が見せてくれた総谷トンネルの入り口で撮った写真が表示されていました。
しかも、色が変わる気がするとA子が言っていた肩の青白かったもやが、オレンジ色に変化していたんです。

ゾクッとしました。
全身に一気に鳥肌が立つのが分かりました。

A子は「なんで…なんで…」と言って狼狽えています。

私もどうしていいか分からず、とりあえずA子に急いで先日撮った総谷トンネルの写真を全て消去させました。

ですが、それだけで良いとも思えず、A子に彼氏とお祓いに行ったほうがいいよと伝えました。

その日、家に帰ってからもトンネルで見てしまったものが頭から離れず、自分には影響がないだろうかと不安で堪りませんでした。

数日後、A子から彼氏とお祓いに行ってきたと連絡がありました。
消した画像が復活していたとか、車に手形がついていたとかいうこともなく、A子も私も今のところ無事に過ごせています。

A子は軽い気持ちで心霊スポットに行くのは良くない、もう二度と総谷トンネルへは行かないと話していました。

今思うと、私たちが見たものが本当だったのか、今となっては確かめようもありません。

ですが、総谷トンネルでは確かに悲惨な事故がありましたし、大勢の人が亡くなったのも事実です。
そういう場所へ好奇心で行くべきではないと、心から思った体験でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました