【怖い話】実話怪談|短編「トイレの先客」埼玉県の心霊体験談

投稿者:さとあき さん(33歳・女性・主婦・埼玉県在住)
体験場所:埼玉県T郡 某キャンプ場

あれは私が小学校3年生の時の話です。

私の家族は毎年8月の終わりに、埼玉県のT郡にある某キャンプ場に二泊三日で泊まりに行く事が恒例となっていました。

何年も同じキャンプ場を利用していたので、使い慣れたキャンプ場でした。

しかも、広いキャンプ場でしたが、8月も終わりの頃の利用でしたので、いつも私たち家族しか宿泊客はおらず、毎年のびのびと使わせてもらっていました。

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その年も、私たちの家族しか宿泊客はおらず、父、母、私、弟でバンガローに泊まり、夜遅くまでバーベキューを楽しんでいました。

夜10時を回った頃、「そろそろ寝ようか。」と母が言い、母と一緒にバンガロー近くのトイレへ行くことにしました。

トイレは公園などにあるような男女別の木造のトイレで、まだ新しい公衆トイレでした。

公衆トイレ
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女子トイレは個室が三つで、水道が二つ。

鏡もついていて、キャンプ場の外トイレといっても衛生的で使いやすいものでした。

公衆トイレ内
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母と弟と一緒にトイレまで歩いて行くと、弟が一人で男子トイレに入るのが怖いと言うので、母は弟に付いて男子トイレの方へ行ってしまい、私は一人先に女子トイレに入り用を済ませることにしました。

一人で女子トイレに入ると、なぜか一番奥のトイレのドアが閉まっています。

奥のトイレ
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「私たちしかいないはずなのに、おかしいな?」

と思いつつも、キャンプ場の経営者家族もこのトイレを使っていたので、あまり疑問に思わず、私は一番手前のトイレに入りました。

用を足し、トイレを出ると、まだ一番奥のドアが閉まっています。

このあたりで何となく(怖い…)と感じたので、奥の方を見ないようにして出ようと思い、水道で手を洗っていると…

『かちゃっ』、と鍵の開く音がしました。

トイレのカギ
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キャンプ場の管理人の奥さんであれば知り合いなので、挨拶をしようと思い待っていたのですが、なかなか出てきません。

(おかしいな?)と思っているところに、ちょうど弟のトイレを済ませた母が戻って来ました。

母が用を済ませるまでトイレの前で弟と一緒に待っていると、3分くらいして母だけが出てきました。

恐る恐る母に、「一番奥、誰か入ってなかった?」と聞くと、「入ってないよ。誰もいなかったでしょ?」との返事。

(絶対誰か入っていたのに・・・)

と思うも、怖くて中には戻れませんでした。

その後、三人でバンガローに戻って寝たのですが、朝方4時頃、またもやトイレに行きたくなって目が覚めた私は、不安を覚えつつも、一人でトイレに向かいました。(付いて来て欲しかったので母にも声を掛けたんですが、「もう三年生なんだから」、と怒られてしまいました。)

トイレに着くと、全部のドアが開いていて一安心。

先ほどと同じ一番手前のトイレに入って用を足していると…

『ギーッツ…カチャっ』

トイレのドアの閉まる音と、鍵がかかる音がしました。

閉まった奥のトイレ
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(誰か、入ったよね…)

夏場の朝方とは言えまだ暗い中、ましてや今度は一人きり。

あまりの恐怖と緊張に耐え切れず、(もう手も洗わずに外に出よう)と心に決め、トイレから出ようとした次の瞬間、

『ギーッ、カチャッ』

・・・トイレを開けて、誰かが出る音がしました。

その誰かと鉢合わせになるのも嫌だったたため、私はトイレから出ることも出来ず、そのままその誰かが立ち去るのを待つことにしました。

しばらくすると、『ジャー』っと、水道で手を洗う音がします。
人の気配もするし「やっぱり管理人さんだったのかな・・・」という気持ちが強くなってきました。

トイレの手洗い場
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少しほっとしたのですが、どうも様子がおかしいんです。

手洗いが長いんです。

1、2分たってもなかなか水が止まらない。

「おかしいな・・・・」と思い始めたその時、

「ドンドンドンドン!!!」

私の入っているトイレのドアが力いっぱい叩かれました!!

驚く少女
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恐ろしいよりびっくりしてつい「入ってます!」と返事をしてしまいました。

その時・・

「○○??」

と、母が私を呼ぶ声がトイレの外から聞こえてきました。

母親の声
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(お母さんだ!!)と思い、すぐにでもトイレから飛び出したかったですが、

(ドアの前には、今ドアを叩いた誰かがいるはず…)

そう思うとトイレから出られず、そのまま固まっていました。

どのくらい経ったか…

空も明るんできたので、そーっとトイレから出てみると、

…そこには何もいませんでした。

ただ水道の水は出たまま、なぜかトイレの床も濡れていました。

すぐにバンガローに戻り、その後は何事もなくキャンプを終え、無事に家路につくことができました。

帰りの車
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ただ、一番恐ろしかったのは、家に帰る途中の車内で、母に、

「朝、トイレまで迎えに来てくれたのに、出て行かなくてごめんね」と言うと、

「迎えになんて行ってないよ?」

と言われたこと…

もし、ドアを叩かれたあの時、母の声に誘われるよう出て行ってたら、私はどうなっていたのでしょうか…

今思い出しても、背中がゾクリとする思い出です。

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