【怖い話】実話怪談|短編「ガン無視」海外の心霊体験談

投稿者:すたみな太郎さん 33歳/女性/主婦/大阪府在住
体験場所:海外(ニュージーランド)ダニーデンのホテル

10年ほど前、ニュージーランドに留学していた時、そこで知り合った中国系の友人から聞いた話です。

彼は中国から、ニュージーランドに旅行で来ていました。

お金持ちのボンボンだった彼は、国内一周の周遊プランを立て、目ぼしい観光地を転々としていたそうです。
英語力もほぼ問題なかった彼の旅は、大きな問題もなく、楽しく進んでいたそうです。

ニュージーランド旅行
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そんな彼が、最南端の街、ダニーデンに着いた時のこと。

何かの手違いでホテルがブッキングできていなかった彼は、そこに住む友人を頼って古いホステルを取ってもらいました。

とりあえず宿泊場所も確保できた彼は、そのホステルを拠点に、その街で3日間過ごす予定を立てたそうです。

しかし、ホステルに泊まった初日の夜のこと。
彼がベットに就いてウトウトとしていると、奇妙な声が聞こえて来たそうです。

「Can you hear me?(聞こえる?)」
若い男の声です。

若い男の声
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(妙な夢だな~)
最初はそう思っていた彼でしたが、どうやら声は夢ではなく実際に聞こえているようです。

「Can you hear me?」
「Can you hear me?」
耳元でずっと聞こえ続ける誰かの声。

(ああ、これが幽霊ってやつか。)
普通なら恐怖でガクガク震える状況ですが、変に肝の据わっている彼は、

(まあいいや。別に無視しよう。)
と、そのまま眠りについたそうです。

その夜中、彼は喉の渇きで目が覚めました。

先ほどの声は止んでいました。
彼はまどろみの中、水を飲みに行こうか考えていたその時、

『ボスボスボス!』
と、彼の枕が目の前で3回、チョップをしたような形で凹んだそうです。

へこんだ枕
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多少気味が悪く思ったものの、それでも直接的な害があるわけでもなく、やはり肝の据わってる彼は、

(うっとうしいなぁ~)
という程度で、そのまま無視して再び眠りにつきました。

2日目の夜も、再び同じような現象に見舞われたそうですが、彼はガン無視を続けたそうです。

そしてそのままチェックアウトの朝を迎えました。

(このホステル、値段の割には結構よかったな。)
あんな現象に見舞われながらも、図太い神経の彼はそんな事を思いながら荷物をまとめていました。

すると、

「Hey,Don’t ignore me man.(よおお前、無視するなよ)」
クリアな声が背後から聞こえました。

「え?」
っと振り向く暇もなく、彼の着ていたフードが後ろに引っ張られました。

引っ張られたフード
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バランスを崩し尻もちをついた彼は、すぐに後ろを振り返りましたが・・・そこには誰もいません。

一気に冷や汗が出てきます。

「…ここは…ダメだ。」
直接攻撃を加えられた上に、どうやら相手は怒っている様子。

さすがの彼も肝を冷やし、部屋の荷物をまとめることもなくトランクに詰め込み、転がるようにそのホステルを後にしたそうです。

「あそこには得体の知れない何かが絶対にいる…」
彼は青い顔でそう言いました。

「そのホステルには、何かいわれがあるの?」
と私が聞くと、なにぶん外国の地のことなので分からないと言った後、

「と言うか、知りたくもないよ…」
と、彼は言っていました。

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