【心霊スポット】石川県|熊走大橋の怖い話「腕をつかんだもの」実話怪談・短編

投稿者:minimum さん(30代・女性・主婦・石川県在住)
心霊スポット:石川県金沢市『熊走大橋( くまばしりおおはし )』

これは私が22歳くらいの頃に体験した話です。

今ではもう肝試しなんてする歳ではないのですが、当時はまだまだ若く夜遊びも楽しい年頃だったので、夏だけじゃなく冬でもたまに肝試しに行くことがありました。

なので地元の心霊スポットはあらかた行き尽くしていました。

それまでに行った心霊スポットでは、多少は不思議な体験をしたこともありましたが、恐怖を感じる程の体験はなかったので、あまり抵抗もなく心霊スポットを楽しんでいたんです。

だから、その日もいつものように別段何も考えずに、地元石川県で有名な心霊スポット『熊走大橋( くまばしりおおはし )』に行ったんです。

そこは地元でも有名な自殺の名所と言われるような橋で、今までに何人もの人がそこから飛び降りて亡くなっていました。

ひどいときは1年に3人以上飛び降りたりと…。

橋から下の川までは50mほどもの高さがあり、川の水も少ないので、落ちたら高い確率で死んでしまいますし、当時は自殺防止のネット等も全くありませんでした。

それに周囲は民家なども少ない山奥なので、人目に付くこともほとんどありません。

そのせいか、自殺が後を絶たない橋でした。

だから熊走大橋では昔から「幽霊が出る」と噂されていたんです。

橋の先にカーブミラーがあるのですが、そこに女性の霊が映るのを見ると、帰りに事故に遭うというような怪談話も…

カーブミラー
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ただ、私もそれまでに何度かその橋に行ったことはあったのですが、暗い山奥ならではの独特の不気味さはあったものの、取り立てて怖い体験をしたことはありませんでした。

話は戻りますが、その日も友人男女4人で肝試しに行こうという話になり、熊走大橋に行くことになりました。

時間はだいたい夜中0時を過ぎた頃だったと思います。

その日は私が車を出していたので、私の運転で橋まで向かいました。

車内ではみんなで雑談をしていたのですが、橋へ向かう途中にあるトンネルを過ぎたらあたりから、なぜか無性に私の中に(怖いっ!)(行きたくない!)という恐怖心が生まれてきたんです。

友人たちとは怖い話をしていた訳でもなく、何気ない笑い話をしていただけ。

なのに唐突に私の中に理不尽な恐怖心が芽生えたんです。

でも、今さらやっぱり行きたくないとは言えず、そのまま熊走大橋へ向かったんです…。

橋に着いてからは本当に怖くて仕方ありませんでした。

今まで何度も来ていた場所で慣れているはずなのに、なぜその日だけそんなに怖く感じたのか、正直今もよく分からないんです。

橋に着いてからは、友人たちはそれぞれ車から降り、橋の上から下を眺めたりしていましたが、私はどうしても車から降りることが出来ませんでした。

胸を圧迫されるような息苦しさと、トンネルを出た頃から感じ始めた恐怖心がピークに達し、どうしても車から降りることが出来なかったんです。

出たくない
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そんな私の様子に気付いてくれた友人が「もう帰ろう」と言ってくれて、私は本当に安堵しました。

ですが…それは帰路で起こりました。

橋からトンネルの方へ向かい走っている最中も恐怖心はずっと消えませんでした。

(はやく橋から離れたい)という思いで車を走らせていました。

そんな時、窓の外をふと見ると…

道路脇に深々と生い茂る木々の間を、一瞬黒い影が通り過ぎました。

「えっ?!」驚いて声が出た次の瞬間…

後ろから右腕を思いっきり引っ張られたんです。

腕を引っ張る
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二の腕の部分を掴まれて後ろに引っ張られたような感じ。

ビックリして「うわっ!!」っと声をあげブレーキを踏み、すぐに後ろを見ました。

突然の事で驚きはしたものの、内心では友人が悪戯して、私の腕を引っ張ったのだろうと思っていました。

ですが、振り返って見た友人のリアクションは、逆に自分が驚いた顔をしていて、手には携帯を持っていたんです。

橋で撮った写真を見返していたところに急ブレーキが踏まれ驚いたような様子でした。

途端に私は腕を掴んだのは彼じゃないとすぐに理解しました。

彼が驚いていたからではなく、掴まれた腕の辺りの座席シートとドアの間には、大人の腕が入る程の隙間がないんです。

座席の隙間
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無理やりねじ込む事は可能かもしれませんが、それだと腕を掴まれる前にシートを伝わる振動で私が気付くはずです。

それに友人は超が付く程のイイ人で、運転中の人間の腕を引っ張るなんて危険なことはしないでしょう。

ただ、もう私は限界でした。

今見たものと起きたことにより恐怖心が爆発。

正直パニックになりました。

そこから運転は変わってもらい、帰宅後も1人で居たくなくて朝まで友人たちに側に居てもらいました。

その後は何か起きる事も無かったのですが、私はあれ以来一度もその橋にいっていません。

絶対に私の腕を引っ張ったモノに会いたくないですから。

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