【怖い話】実話怪談|短編「下半身」北海道の心霊体験談

投稿者:koharada さん(40代/男性/自営業/北海道在住)
体験場所:北海道札幌市 米里から自宅にかけて

これは、今から15年ほど前の話です。
当時、北海道の札幌市近郊に住んでいた私は、会社まで車で通っており、その通勤経路に札幌市の米里というところを通って通勤していました。

その道は、北海道で有名な心霊スポット「米里の幽霊屋敷」と呼ばれる、不可解な不審死が多発したと噂される廃墟の、割と近くを通る道路だったのですが、私が通勤に使っていた朝と夕方の時間帯は比較的明るかったので、普段は特に気にすることもなくその道路を使っていたのです。

それはちょうど今頃、秋の季節の頃です。

仕事の都合で帰りがいつもより遅くなったことがありました。

とはいえ、札幌市内はまだまだ営業中のお店もたくさんありますし、車の通りも多かったので、私は(今日も疲れたな~)と思いながら、いつも通り車で帰宅の途に就きました。

車で走っていると、ちょうど道路の舗装工事が行われていたようで『この先迂回してください』という標識に従い、私は前の車両に付いて迂回路に入りました。

迂回表示
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そのまましばらく自宅方面に向かって走っていたのですが、前を走っていた車が1台、2台、3台、と右折や左折を繰り返し、次々と目の前から消えて行き、気付く頃には前後に他の車はなく、その道路を走っているのは私だけになりました。

(普段走りなれてない道だから、一人は嫌だなぁ~)

と思いながら自宅方面に向かっていると、ふと見上げた道路標識に『米里』の文字が見えました。

学生時代に『米里の幽霊屋敷』の事を友人から聞いて場所は知っていましたが、実際には行ったことはなく、(そういえばこの辺だよな~)と思いながら、とは言え特段気にすることもなく、仕事で疲れていたので家路を急いで走り続けました。

ちょうどその時、運転席から『米里の幽霊屋敷』が見えてきたんです。

幽霊屋敷
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壁は焼けただれ、真っ暗闇の中に不気味に1軒だけ取り残されたように建つ廃墟。

時間が遅いこともあって、少し恐怖を感じた私は車のスピードを上げ、急いでお化け屋敷前を通過し、そのまま無事に帰宅しました。

その次の日の事です。

朝になり、目覚まし時計のアラームを止めたのですが、前日の仕事の疲れもあってか、私は再びウトウトしてしまったようです。

どのくらい経ったのか、しばらくすると枕元で、

「ああ~忙しい」「ああ~忙しい」
「なんで私だけがこんなことになったのかしら」

というような独り言が聞こえてきました。

当時、私は母親と同居していたので、母親が寝坊しそうになっている私を起こしに来てくれたのだと思い目を開けた瞬間、私は体が凍り付きました。

そこにいたのは母親ではありませんでした。

目の前を動いていたのは、喪服を着た女性。
しかも、その腰から下だけなんです。

それが忙しそうに、私の部屋の中を行ったり来たりしていたんです。

腰から下だけの喪服の女
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本当にびっくりしたときは声も出ないもので、布団の上で恐怖のあまり私は固まっていました。

そんな私に気が付いたのか、その喪服を着た多分40代くらいの女性の腰から下は、一度立ち止まると私の目の前をゆっくりと通ってクローゼットの中に消えて行きました。

何が起きているのか全く分からないまま、私はしばらく放心していたのですが、ハッと気が付き時計を見ると朝の8時を過ぎていたので、急いで支度をして仕事に向かいました。

一体あれは何だったのか?
喪服の女性は誰だったのか?
なぜ腰から下だけなのか?

今考えても、皆目見当も付きません。

強いて言うなら、前日に通り不気味に思った『米里の幽霊屋敷』と関係があるのかもと思うのですが、全く関連性は不明です。

朝からこんな恐怖体験をした話でした。

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